Macで開いた記事をSafariのリーディングリストにとりあえず放り込んだまま、どこに行ったか分からなくなることはありませんか?
リストをただの“あとで読む箱”から、自分専用の小さな情報基地に変えると、オフラインでも読める安心感とiPhoneとの瞬時の同期が手に入り、読み忘れを防ぎながら移動時間まで活用できます。追加の近道、不要項目の一括整理、同期ずれの即解消など、長年の現場で磨かれた工夫を順に紹介します。
最初の数手順を試すだけでリストが見違えるように使いやすくなりますので、Macを手元に置きながら一緒に操作を進めてみてください。
Safariリーディングリストにページを追加する流れをやさしく全解説

あとでじっくり読みたい記事を見つけたまま別の作業を始めると、どこまで読んだか忘れてしまいますよね。Safariのリーディングリストを使えば、気になるページをすぐ保存して、時間があるときにまとめてチェックできます。
- Safariを起動して、保存したいページを開きます。
- アドレスバーの左側にある共有ボタン(四角から矢印が上向きに出ているアイコン)をクリックします。
- メニューから“リーディングリストに追加”を選びます。
- 追加が完了したら、サイドバーのメガネアイコン(リーディングリスト)を開いて保存したページを確認します。
共有ボタンから追加する王道ルート

Safariを使っている間に「あとでゆっくり読みたい」と思った記事は、画面下部にある共有ボタンからポンと登録するのがいちばん手軽です。リンク先のURLを自動で読み取ってリーディングリストにキープできるので、ページがそのまま保存対象になるのも便利なポイントです。
- 直感的な操作:共有ボタンをタップするだけで追加できる
- 閲覧中のページをそのままキープできるからURL貼り付け不要
- ほかのアプリ連携も同じ画面から手早く行える
①Safariウインドウ右上の共有ボタンをクリックする
Safariの右上に並ぶアイコンの中から、四角い枠に上向きの矢印が出ている共有ボタンを見つけてクリックします。マウスポインタを近づけると「共有」と表示されるので安心してください。
②ポップアップ内でリーディングリストを選ぶ
シェアメニューが開いたら、リーディングリスト用の本のアイコンを探してクリックします。アイコンにマウスを合わせると“リーディングリストに追加”と表示されるので、迷わず選択できます。
③追加されたことをサイドバーで確認する
Safariのツールバー左上にあるサイドバー表示アイコンをクリックします。
サイドバーが開いたら上部のブックマークアイコンからリーディングリストタブを選ぶと、先ほど保存した記事のタイトルが並んでいます。
もしリストが多くて見つけにくいときは、サイドバーの端をドラッグして幅を広げるとスクロールしやすくなります。
Safariのバージョンによってはサイドバーアイコンのデザインが少し変わることがあります。
アドレスバーをドラッグして秒速追加

Safariのアドレスバーからそのままドラッグすると、ひと瞬間でリーディングリストに保存できます。リンクを都度コピーしたりメニューを開く手間がなく、そのまま直感的にポイッと追加できるのがうれしいところです。
サイドバーを表示した状態でURLをつかんでドラッグ&ドロップするだけなので、最速で読みたい記事をストックしたいときにぴったりです。マウス操作に慣れていると、作業がサクサク進みます。
①記事のURLをアドレスバーからサイドバーへドラッグする
Safariの上部にあるアドレスバーでURLをクリックしたまま、左側に表示しておいたサイドバーまでゆっくりドラッグします。
ドロップすると、自動的にサイドバー内のリーディングリストに追加されます。
ドラッグ中は別のタブやボタン上に重ねないよう、ゆっくり動かすと安心です。
②ドロップしてリーディングリストに入れる
ドラッグしたタブのファビコンやURLを、ツールバーの眼鏡マーク(リーディングリストアイコン)まで運びます。アイコンが光ったらマウスボタンやトラックパッドを離してください。これだけで、ページがリーディングリストに追加されます。
③追加後にタイトルを確認して完了
Safariのサイドバーを開いてメガネアイコン(リーディングリスト)を選びます。追加したページがリストに並んでいるので、タイトルが正しく表示されているか確認してください。タイトルが長くて切れている場合は、項目にカーソルを合わせると全文が表示されます。これで保存作業は完了です。
キーボードだけでスマートに追加

Safari on macOS Sonomaなら、⌘+⇧+Dを押すだけで今見ているページをリーディングリストにサクッと追加できます。マウスに手を伸ばさずに登録できるので、キーボードから集中を切らさずに使えるのが魅力です。
手順を覚えてしまえば、ブラウジングの流れが止まらずストレスフリーです。もしお気に入りのショートカットと重なっているときは、システム設定の「キーボード>ショートカット」からSafari用にカスタムキーを割り当てると、自分だけの最速登録ワークフローが完成します。
①記事を開いた状態で⌘+Shift+Dを押す
Safariでリーディングリストに追加したいページを表示しながら⌘キーとShiftキーを押した状態でDを押します。アドレスバー右側に小さなチェックマークが現れたら保存完了です。
うまく動作しないときは、Safariがアクティブな状態かキーボードの入力モードを確認してみてください。
②サイドバーに新規項目が現れるかチェック
Safariウィンドウ左上のサイドバーアイコンをクリックして、サイドバーを表示します。
リストの中からリーディングリストを選んで、先ほど保存したページのタイトルが並んでいるか確認します。
表示されない場合はリストを下までスクロールして探してみてください。
キーボードショートカットShift+Command+L
でサイドバーをすばやく開閉できます。
③リストのトップに移動したか矢印キーで確認
Safariのサイドバーが開いたまま、キーボードの上矢印キーを1回押します。リーディングリストの一番上にカーソルが移動して、新しく追加した記事が見えていれば準備完了です。
もし上矢印キーでトップに移動しない場合は、もう一度上矢印キーを押すか、下矢印キーで戻ってから再チャレンジしてみてください。
リーディングリストをもっと便利に活かすテクニック

応用テクニック | どんな場面で役立つ? |
---|---|
ショートカットキー活用 | Safari画面を開いたまま⌘+Shift+Dで即保存できる |
iCloud同期 | MacだけでなくiPhoneやiPadともリストを自動で共有 |
キーワード検索 | 保存済みリストからタイトルやURLでピンポイント検索 |
日付順ソート | 最新の記事から古い記事まで見たい順に並び替え可能 |
オフライン表示 | 事前に読み込んだ記事を電波が弱い場所でも読める |
オフラインでも読めるようにして移動時間を有効活用

Safariのリーディングリストはネットに繋がっていないときでもページを楽しめるように、追加した瞬間にオフライン用に自動ダウンロードしてくれます。通勤中の地下鉄や飛行機の中など、電波が届きにくい場所でもストレスなく記事を読めるので、移動時間をまるごと有効活用できます。
プログラミングのドキュメントや技術系ブログは文字やサンプルコードが大切だから、途中で読みかけになると集中が途切れがちです。必要なページだけをリーディングリストに追加しておくと、オフラインでも見落としなくチェックできるのでおすすめです。
Safari環境設定でリーディングリストの自動保存をオンにする
画面上部のメニューバーでSafariをクリックし、環境設定を選んでください。
環境設定の詳細タブを開き、リーディングリストの項目をオフラインでも自動的に保存のチェックボックスにチェックを入れてください。
Wi-Fi接続中に記事を開きキャッシュを準備する
まずMacを安定したWi-Fiに接続したらSafariを起動します。読みたい記事のURLをアドレスバーに貼り付けてEnterキーを押してください。
ページが表示されたら画面の下までゆっくりスクロールして、本文や画像が最後まで読み込まれるのを待ちましょう。これで後からSafariリーディングリストをオフラインで開いたときにサクサク見られます。
動的に読み込まれる動画や広告はキャッシュに残らずオフラインでは再生できません
完読チェックでタスク管理みたいに使う

Safariリーディングリストの「未読」「既読」をタスクの「未完了」「完了」として活用すると、記事の読み進め具合を簡単に管理できます。わざわざ別アプリを使わなくても、読みたい記事を未読にためておいて、読んだら既読にするだけでタスク感覚で使えます。
プログラマーらしいちょっとした工夫として、キーボードショートカットで一気に既読にしたり、タグ機能でジャンル別に分類したりすると、さらに効率アップが狙えます。
- 同期でどこでも管理:MacでもiPhoneでも未読リストが同じなので移動中にもチェックできる
- アプリ不要の手軽さ:Safariだけでタスク管理も読書管理もまとめられる
- ショートカット活用:Cmd+Shift+Dで選択中のページをまとめて既読化できる
サイドバーで右クリックして完了マークを付ける
Safariのリーディングリストに並ぶアイテムを右クリックして、<strong>完了マーク
Safariの左上にある<strong>サイドバーアイコン
完了マークを付けたい記事タイトル上で右クリック(トラックパッドなら二本指クリック)します。
コンテキストメニューから「<strong>完了マークを付ける
完了マーク済みの記事はリストが薄くなり、既読と未読がひと目で分かります。
表示ポップアップから未読だけを残して整理する
Safariのツールバーにあるリーディングリストアイコンをクリックして、ポップアップを表示します。
ポップアップ右上の「未読のみを表示」ボタンをクリックすると、まだ開いていない記事だけがリストに残ります。
iCloud同期でiPhoneやiPadとシームレスに共有

SafariのリーディングリストはiCloudを使うと、Macで追加したページがiPhoneやiPadにも自動で反映されます。移動中に気になった記事をあとでじっくり読みたいときや、外出先で通信が不安定でも安心して読むことができます。
- どの端末でも記事の追加や既読状態が反映される
- オフライン時もキャッシュ済みの記事を読める
- チェックマーク付きで進捗管理がかんたん
AppleIDでiCloudSafariをオンにする
画面左上のマークをクリックして「システム設定」を選びます。
左上に表示された自分の名前をクリックしてApple ID画面を開きます。
サイドバーの「iCloud」を選び、一覧からSafariのトグルスイッチをクリックして有効にします。
Apple IDにサインインしていない場合は、先にサインイン画面に従ってサインインしてください。
別デバイスでSafariを開いてリストが反映されたか見る
確認したいiPhoneやiPadでSafariをタップして起動します。
画面下部(または左上)のブックマークアイコンをタップし、本のしおりマークのタブを選びましょう。
保存した記事リストが並んでいれば、リーディングリストの同期が成功しています。
うまく表示されないときは設定アプリ→Apple ID→iCloud→Safariがオンになっているか確認してください。
よくある質問

- Safariのリーディングリストに追加した記事はどこで見られますか?
-
上部メニューバーの「表示」から「リーディングリストを表示」を選ぶとサイドバーが開きます。ここに追加した記事が一覧で並ぶので、クリックするといつでもすぐに開けます。
- リーディングリストがほかのMacやiPhoneと同期されません
-
iCloudの設定でSafariの同期がオフになっている場合があります。システム環境設定の「Apple ID」→「iCloud」からSafariにチェックを入れてください。それでも同期しないときは、一度Safariを終了して再起動すると改善することが多いです。
- オフライン環境でもリーディングリストの記事を読みたいです
-
追加するときに自動でオフライン用に保存されますが、大きな画像が多いページは完全に保存されない場合があります。念のためWi-Fi環境で該当ページを開いてから保存すると、本文が丸ごとオフライン化されやすくなります。
- リーディングリストから記事を削除したいときの手順は?
-
サイドバーで削除したい記事名を右クリックして「項目を削除」を選ぶだけです。もしキーボード派なら、該当記事を選択してDeleteキーを押すとサクッと消せます。
追加したのにリーディングリストが空になることがある?
Safariのリーディングリストにページを追加しているはずなのに、あとから見ると何も入っていないように見えることがあります。
- プライベートウィンドウで追加した:閉じるとデータが消える
- iCloud同期がオフ:別端末で追加したものが反映されない
- 未読フィルターが有効:開いたページが非表示になっている
それぞれの設定をチェックして、もう一度リーディングリストを確認してみましょう。
画面上部メニューの「ファイル」を開いて「新規プライベートウィンドウ」ではなく通常のウィンドウを使うよう切り替えてください。
Safariの「環境設定」を開き「Apple ID」を選んで、iCloudの「Safari」がオンになっているかチェックしてください。
サイドバーのリーディングリスト画面で目のアイコンをクリックし「すべて表示」に切り替えてください。
アイテム数が増えすぎたらMacが重くなる?
リーディングリストはWebページのURLやテキストの抜粋を管理しているだけなので、アイテム数が数百件程度あってもMacの動きに大きな影響は出ません。
ただしオフライン用にページを丸ごとキャッシュしているとストレージを使い、仮想メモリの使用量が増えることで動作が鈍く感じることがあります。
未読アイテムが溜まりすぎると検索やiCloud同期に時間がかかるので、不要な項目は定期的に削除すると快適さを保てます。
オフライン保存が始まらないときは?
オフライン保存が始まらないときは、まずSafariの環境設定を開いてリーディングリストの「オフラインアップデート」が有効になっているかを確かめましょう。この設定をオンにすると、Wi-Fiにつながっていれば新しい記事が自動で蓄えられます。また、iCloudで同期できているかを確認すると、ほかのデバイスで保存したページも欠けなく取り込めるので安心です。さらに手軽な方法として、問題のあるページをリーディングリストから外してから再登録すると、保存プロセスがリセットされて改めてオフライン用にダウンロードが始まることがあります。
キーボードショートカットを変えたいときは?
Safariにデフォルトで割り当てられた「リーディングリストに追加」のショートカットを自分好みに変えたくなることがあります。そんなときはシステム環境設定のキーボード>ショートカット画面か、もっと細かい微調整ができるKarabiner-Elementsなどのツールを使うのがおすすめです。これなら普段使いのショートカットとぶつからないようにしたり、プログラミング中の指の動きに合わせて最適化できます。
- システム環境設定でキー定義:アプリごとの割り当てで手軽に変更できる
- Karabiner-Elements:プログラマー向けに複雑な変更も思い通り
どちらもメリットがありますが、まずはOS標準の方法で試して感触を確かめると初心者にも安心です。
まとめ

Safariのリーディングリストに気になる記事を登録して、あとでじっくり読める快適さを感じてもらえたかと思います。
手順はとてもシンプルで、アドレスバーの共有アイコンからリーディングリストに追加するだけです。メニューバーやショートカットを活用すれば、作業がさらにスピーディーになります。オフラインでも自動で保存されるので、移動中やネット環境が不安定な場所でも安心して使えます。
読み終えたら整理してクリアすることで、常にリストをすっきり保てるのもポイントです。これでMacでの情報収集がもっと楽しく効率的に進められますので、ぜひリーディングリストを活用してみてください。