新しいMacで大切な資料を開こうとしたのに、Safariだけがなぜか繋がらない状況に戸惑っていませんか?
原因はWi-Fiの小さな設定ミスからSafari内部のキャッシュ詰まりまでさまざまですが、順序立てて確認すれば特別な知識がなくても直せます。十年以上トラブルと向き合い培った実践手順をもとに、ネットワークの再接続、DNSの切り替え、キャッシュの掃除など、効果の高い対処策を初めての方でも迷わず進められるよう丁寧にまとめました。
まずは最初のチェックから試し、数分でページが開く爽快感を取り戻してください。もしも今すぐ作業を再開したいなら、ここに記した手順を上から順に実行するだけで、安定した接続と快適なブラウジングが戻ります。
困ったらここからMacのSafariが繋がらない時の基本チェック

Safariでページが読み込まれずハラハラしたときは、まずここを順番に確かめましょう。
- ネットワーク接続をチェック:Wi-Fiや有線LANのアイコンに異常がないか見てみましょう。
- Safariの再起動とタブのリロード:メニューから「Safariを終了」→再起動で状況がリセットされることがあります。
- DNSキャッシュクリア:ターミナルでコマンドを打つと名前解決のトラブルが解消しやすいです。
- 拡張機能の無効化:プラグインが邪魔していないか「環境設定>機能拡張」でオフにして試します。
- OSとSafariのアップデート:SafariやmacOSが最新でないと不具合が出ることがあります。
- 再起動:ルーターとMac本体をいったん電源オフ→オンで通信環境がフレッシュになります。
ここまで確認すれば、多くの問題はクリアになります。
補足:DNSキャッシュクリアはターミナルでsudo killall -HUP mDNSResponder
を実行すると素早く全キャッシュを更新できます。
Wi-Fiを点検して再接続する

Safariが急に繋がらないときは、まずWi-Fiの状態が怪しいサインかもしれません。メニューバーのWi-Fiアイコンをクリックして一度オフにし、数秒待ってからオンに戻すと、意外とあっさり再接続できることが多いです。もし改善しない場合は、接続済みネットワークをクリックして“ネットワークを削除”し、再度パスワードを入力し直すと確実です。プログラマー視点で言うと、ルーターのチャンネル干渉が起きているときもあるので、可能ならルーターの位置を少し変えてみると電波が安定しやすくなります。
①メニューバーのWi-Fiアイコンをクリックする
画面右上の扇形マークを探してください。マウスカーソルを合わせてクリックすると、ネットワーク一覧がすぐに開きます。
②接続中のネットワークを一度切る
いまつながっているWi-Fiをいったんオフにするだけで、ネットワーク周りの小さなモヤモヤがリセットされることがあります。
画面右上の扇形アイコンを押すと、現在つながっているネットワークが見えます。
アイコン下のリストから現在のネットワーク名にマウスを合わせ、「切断」を選びます。
いったん切れたら、同じリストから再びネットワークを選びパスワードを入力して接続します。
メニューバーにWi-Fiアイコンがない場合は、システム設定の「ネットワーク」で表示設定を確認してください。
③再度同じネットワークを選ぶ
画面右上のWi-Fiアイコンをクリックして、先ほど接続していたSSIDを探します。
表示されたネットワーク名をクリックして再接続を試みます。パスワード入力が求められた場合は、正しいルーターのパスワードを入力してください。
もし同じ名前のネットワークが複数見えるときは、ルーターの裏面にあるBSSID(MACアドレス)を確認して、接続先を間違えないようにしましょう。
④パスワードを入力して接続を確認する
パスワード入力画面が現れたら、ルーターで設定したネットワークキーをゆっくり丁寧に打ち込んでください。大文字小文字や記号の入力ミスに気を付けます。
入力が終わったらキーボードのEnterキーか「接続」ボタンを押して反応を待ちます。画面が更新されるまで数秒かかることがあるので焦らずに待機しましょう。
右上のWi-Fiアイコンが扇形のマークに変わっていれば接続成功です。もしうまくつながらないときは、パスワードを再度確認するか、ルーター本体や説明書に記載のキーをチェックしてみてください。
Macを再起動して通信をリセット

ちょっとした接続のもたつきは再起動だけでリセットできる場合があります。システムのネットワーク周りが初期化されて、IPアドレスの再取得やDNSキャッシュのクリアを自動で処理してくれるので、Safariのページ読み込みがスムーズになります。
時間に余裕があるときはメニューバーからシャットダウンを選ぶといいですよ。プログラマー経験から言うと、短時間で大きな影響もなく試せるトラブルシュートの定番手法です。
①アップルメニューから再起動を選ぶ
画面左上のリンゴマークをクリックすると、メニューがしゅわっと開きます。
その中から「再起動」を選ぶと、開いているアプリが一度すべて閉じられて、Macがリフレッシュされます。再起動後はSafariのネットワークまわりがすっきり直ることが多いですよ。
②再起動後にSafariを開く
再起動後はDockにあるSafariのアイコンをクリックして起動します。Shiftキーを押しながらクリックすると前回のタブを読み込まずに立ち上がるので動作が軽い状態でスタートできます。
Dockに見当たらない場合はSpotlight(⌘+スペース)で「Safari」と入力しEnterキーで呼び出す方法もあります。
③ページが表示されるか試す
ページが正しく読み込めるかテストすると、ネットワーク側の問題かSafari特有の動作か区別しやすくなります。
画面上部のアドレスバーに対象のURLを入力してEnterキーを押します。正常に表示されれば通信経路は問題ありません。
apple.comなど信頼できるサイトを開いて、同じく表示されるかチェックします。ここで失敗するとネットワークやDNS側の可能性が高まります。
アプリケーション>ユーティリティ>Terminalを開き、以下のコマンドで簡易的にレスポンスを確認します。
curl -I https://example.comSafariのキャッシュと履歴をクリアする

ウェブサイトを読み込むときにパソコンにたまるデータが古くなると、ページが正しく表示されないことがあります。Safariのキャッシュと履歴をクリアすると、保存されていた不要なデータがすっきり消えて、最新の情報を改めて取り込みやすくなります。
作業はとてもかんたんで安全なので、つながりにくいと感じたときはまず試してみるのがおすすめです。不要な動作がリセットされるぶん、通信エラーの原因になりやすい古いデータも一掃できるのがうれしいポイントです。
①Safariメニューから履歴を消去を選ぶ
Safariを開いて画面上部に並ぶ「履歴」をクリックします。そしてメニューの一番下にある「履歴を消去」を選びます。
Safariの上部メニューにある「履歴」をクリックし、リストの一番下にある「履歴を消去」を選びます。
消去すると閲覧履歴だけでなく一部のキャッシュ情報も削除されるため、必要なページは事前にブックマークすると安心です。
②期間をすべてに設定して消去する
画面左上のSafariメニューから「履歴を消去」を選んで表示させます。
ダイアログのプルダウンをクリックして「すべての履歴」を選び、「消去」をクリックしてください。
すべての履歴とWebサイトデータが消えるので、再度ログインが必要になることがあります。
③Safariを再起動して再読込する
画面上部のメニューバーからSafari→終了を選びます。たまにバックグラウンドで動き続けるときがあるので、DockのSafariアイコンを右クリックして終了しておくと確実です。
DockのSafariアイコンをクリックして再び起動します。起動後はタブやウインドウが復元されるので、落ち着いて画面を確認してください。
アドレスバーの左側にある再読込ボタンをクリックします。キャッシュを無視して読み込みたいときは⌥Optionキーを押しながらクリックすると一掃再読込できます。
DNSをGooglePublicDNSに切り替える

名前をIPアドレスに変えるDNSサーバーを、安定感とスピードに定評のあるGoogleのPublic DNS(8.8.8.8/8.8.4.4)に切り替えると、Safariの読み込みがぐっとスムーズになります。プロバイダー提供のDNSが遅く感じたり、ページがなかなか表示されないときに手軽に試せる方法です。
①システム設定のネットワークを開く
画面左上のAppleメニュー(マーク)をクリックして、「システム設定」を選びます。
表示されたシステム設定の左側サイドバーから「ネットワーク」をクリックしてください。
②使用中のサービスを選ぶ
システム設定(またはシステム環境設定)を開いてネットワークを選びます。左側の一覧から普段使っているWi-FiやEthernetをクリックして、接続状態が「接続済み」またはIPアドレスが表示されているかを確認します。未接続になっている場合は有効化ボタンを押してみてください。
メニューバーのWi-Fiメニューでつながっていても、システム設定の優先順位が違うと通信がうまく切り替わりません。設定画面でサービス一覧を確かめましょう。
③DNSタブで8.8.8.8と8.8.4.4を追加する
ネットワーク環境設定の「詳細」をクリックしてDNSタブを選びます。
左下の+をクリックして8.8.8.8を入力し、同じ操作で8.8.4.4も追加します。
リストに不要なDNSサーバーが残っていると動作が不安定になることがあるため、古いアドレスは選択して−ボタンで削除してください。
④適用を押してSafariを更新する
ネットワーク設定を変えたら必ず画面右下の「適用」をクリックしてください。ここで押さないと古い情報が残ったままSafariが動き続け、うまく接続できないことがあります。
実際に手動でプロキシやDNSを設定し直したあと、「適用」を忘れて再起動してしまった経験があります。この操作だけで設定が反映されて、すぐに接続が生まれ変わる感覚を味わえます。
ネットワーク設定を新規作成してみる

システム環境設定のネットワーク画面ではWi-FiやEthernetなどの接続先が並んでいます。画面左下の「+」ボタンを押すと、まっさらな状態のネットワーク設定を追加できます。
新しい設定を作ると、いま使っている設定に影響を与えずに接続トラブルの原因を切り分けられます。ごちゃ混ぜになったDNSやプロキシをリセットして、最小限の情報だけでつなぎ直せるのがいいところです。
既存の設定を壊さずに試せるので、エラー表示やIPアドレスの収まり具合など、初期設定から順番に確認したいときにぴったりの方法です。
①ネットワーク環境を編集をクリックする
アップルメニューからシステム設定を開いて、左のサイドバーでネットワークを選びます。画面上部にあるロケーション(通常は「自動」)のプルダウンを押すと「ネットワーク環境を編集」が現れるので、こちらをクリックしてください。
②プラスボタンで新しい環境を作る
Appleメニューからシステム設定を開き、ネットワークを選びます。
上部のロケーション横プルダウンをクリックし、編集を選びます。
「+」ボタンを押して新しいロケーション名を入力し、完了をクリックします。
右下の適用を押すとネットワーク設定がリセットされ、新しい環境が有効になります。
③Wi-Fiを設定して適用する
画面左上のAppleメニューをクリックし「システム設定」を選んでください。その中にある「ネットワーク」をクリックし、サイドバーから「Wi-Fi」を探します。
「Wi-Fiをオンにする」スイッチをクリックしてオンにします。利用できるネットワークがリストアップされるので、接続したいSSID(ネットワーク名)をクリックしてください。
パスワード入力画面が出たら正確に入力し「接続」をクリックします。チェックマークが付けば設定は完了です。
SSIDが表示されない場合は、一度Wi-Fiをオフにして再度オンにするとリストが更新されて探しやすくなります。
④Safariで接続を確認する
Safariを使って実際にサイトにアクセスします。表示されるエラーや挙動を見れば、ネットワークやDNS、SSLあたりの問題が手がかりになります。
Safariを開いてアドレスバーに問題のURLを入れEnter。エラー画面が出るか、白画面でずっと待機するか、表示状態をじっくり観察します。
Safariメニュー→環境設定→詳細で「メニューに“開発”を表示」をオンにします。次に「開発」→「Webインスペクタを表示」を選び、ネットワークタブでステータスコードと読み込み時間をチェックしましょう。
サーバー証明書エラーやタイムアウトはここで一発確認できます。
つながるようになったSafariで快適さを底上げする応用ワザ

つながるようになったSafariをもっと快適に使いこなす応用ワザを紹介します。
応用ワザ | 役立つシーン |
---|---|
タブグループで整理 | プロジェクト別にタブをまとめてすばやく切り替えたいとき |
キーボードショートカット活用 | マウス操作を減らして手元だけで操作を完結したいとき |
リーダーモードで集中 | 記事の本文だけを読みたいときに余計な装飾を排除するとき |
拡張機能を導入 | 広告をブロックしたりページ翻訳を自動化したりしたいとき |
プライベートブラウズ利用 | 検索履歴やログイン情報を残したくない調べものをするとき |
広告ブロック機能で読み込みを軽くする

Safariにはウェブページ上の広告や追跡スクリプトをまとめて制限できる「コンテンツブロッカー」機能が標準で備わっています。この機能を使うと余計なリクエストが減ってページがサクサク表示されるようになります。
- 表示速度向上:広告の読み込みをカットして体感でわかる高速化
- メモリ消費の抑制:重いスクリプトを無効化してメモリ使用量を減らす
- バッテリー節約:不必要な通信を減らして電力消費を抑える
まずはSafariの「環境設定>ウェブサイト>コンテンツブロッカー」からONにするだけで実感できるので、簡単な設定から試してみましょう。
Safari拡張機能ギャラリーからAdGuardを入れる
Safariを開いてメニューバーからSafari拡張機能ギャラリーを選びます。右上の検索欄に「AdGuard」と入れて公式拡張を見つけましょう。
「入手」をクリックするとインストールが始まります。認証ダイアログが出たらパスワードを入力して承認してください。
完了したら環境設定>拡張機能を開き、AdGuardが有効になっているかチェックします。
拡張機能をオンにして再読み込みする
Safariのメニューバーから環境設定を選び、拡張機能タブをクリックします。
問題を起こしていそうな拡張機能にチェックを入れてオンにします。
アドレスバー横の再読み込みボタンを押すか、⌘+Rでページをリフレッシュします。
TerminalでDNSキャッシュを一発クリア

TerminalからDNSキャッシュを一発でクリアできる方法です。このコマンド一発で、Safariの再読み込みがうまくいかないときのネットワークまわりのもやもやをさっとリセットできます。
GUI設定を開かずに済むのでプログラマー的にも効率的です。コマンドを打つだけのシンプルさで即効性のある解消が期待でき、トラブルシュートの最初の一手としても頼りになります。
アプリケーションのユーティリティからTerminalを開く
画面左上のFinderアイコンをクリックしてFinderをアクティブにします。
メニューバーの「移動」をクリックし、その中から「アプリケーション」を選びます。
Applicationsフォルダ内の「ユーティリティ」フォルダをダブルクリックして開きます。
ユーティリティの中からTerminalアイコンを探し、ダブルクリックして起動します。
sudo dscacheutil -flushcacheを実行する
Spotlight(⌘+スペース)を押して「ターミナル」と入力し、表示されたアプリを起動します。
ターミナルで sudo dscacheutil -flushcache
と入力してReturnキーを押します。続けてMacのログインパスワードを求められたら入力し、再度Returnキーを押します。
パスワード入力中は文字が表示されませんが、正しく入力されているのでそのまま入力し終えたらReturnキーを押してください。
続けてsudo killall -HUP mDNSResponderを実行する
DNSキャッシュをすっきりリフレッシュして名前解決のトラブルを解消します。実行時に管理者パスワードを促されたら入力してください。
sudo killall -HUP mDNSResponder
コマンド実行中はネットワーク接続が一瞬切れることがあります。
ショートカットアプリでSafariをワンクリック再起動

Safariが急にフリーズしたりページが読み込まなくなったりすると、手動で終了してからもう一度立ち上げるのはちょっと面倒ですよね。そんなときはMac標準のショートカットアプリで『Safari再起動』ショートカットを作っておくだけで、メニューバーやキーボードショートカットからワンクリックでブラウザを終了して自動で立ち上げ直してくれます。プログラマーらしくこの定型作業を自動化すると、ちょっとしたトラブルがすっと解消されて気持ちよく作業を続けられますよ。
ショートカットアプリを開く
Dockにあるロケットのアイコンからショートカットアプリを探してクリックします。
もしDockに見当たらなければ、Launchpadを開いて上部の検索欄に「ショートカット」と入力するとすぐに表示されます。
新規ショートカットでアプリの終了と起動を追加する
Finderの「アプリケーション」からショートカットAppをダブルクリックして起動します。
左上の「+」ボタンをクリックし、空のショートカットを選んで名前を設定します。
右側の検索欄に「アプリを終了」と入力し、アクションをドラッグして中央へ移動します。
アクション内で終了させたいアプリをドロップダウンから選択します。
再び検索欄に「アプリを開く」と入力し、アクションを追加します。
終了したあとに起動したい同じアプリを選択しておきます。
右上の設定アイコンをクリックし「キーボードショートカットを追加」を選びます。
任意のキーを押して保存すれば、このショートカットでアプリの終了→起動が実行できます。
メニューバーにピン留めしておく
システム設定を開き、サイドバーからコントロールセンターをクリックします。
「Wi-Fi」までスクロールして、トグルをメニューバーに表示に切り替えます。
これでメニューバーにWi-Fiアイコンが常に表示され、ネットワーク切替や接続状態がすばやく確認できます。
Optionキーを押しながらWi-Fiアイコンをクリックすると詳細なネットワーク情報をすぐにチェックできます。
よくある質問

Safariがウェブサイトに接続できない時、まず何をチェックすればいいですか?
- Safariがウェブサイトに接続できない時、まず何をチェックすればいいですか?
画面右上のWi-Fiアイコンを確認し、接続先のネットワーク名が正しいか確かめます。それからAppleメニュー→システム設定→ネットワークでWi-Fiを一度オフにして再度オンにしてみてください。それでもダメなら他のブラウザやメールアプリでネット接続を試すと、原因がSafari固有かどうか見分けられます。
DNSキャッシュとは何で、どうやってクリアするの?
- DNSキャッシュとは何で、どうやってクリアするの?
DNSキャッシュは一度訪れたドメインの住所録みたいなものです。古い情報が残ってると接続に失敗することがあるので、ターミナルを使ってクリアします。
ターミナルを開いて以下を入力します:
sudo killall -HUP mDNSResponder
実行後にパスワードを入力すれば完了です。そのあとSafariを再起動して確認してください。
セキュリティソフトやVPNが影響しているかどうかは?
- セキュリティソフトやVPNが影響しているかどうかは?
セキュリティソフトやVPNを一時的にオフにしてSafariを試すのが手早い方法です。設定アプリ→VPNまたはセキュリティソフトのメニューで停止し、その状態で接続できれば原因がそこにあると判断できます。
さらに詳しく調べたい時は再起動時にShiftキーを押し続けてセーフモードで起動すると、拡張機能やドライバを読み込まずに動くのでスループットより原因を絞り込めます。
Wi-Fiは他の端末で使えるのにSafariだけ繋がらないのはなぜ?
他の端末では問題なくWi-FiにつながるのにSafariだけ開けないときは、ネットワーク自体ではなくSafari側の設定やキャッシュまわりに何か引っかかっていることが多いです。
- 古いDNSキャッシュ:Safariは独自にDNS情報を保存するため、古い記録が残っていると名前解決できないことがあります。
- 拡張機能の干渉:アドブロックやセキュリティ系の拡張が誤作動してページが読み込めなくなる場合があります。
- 環境設定ファイルの不整合:Safariの設定ファイルが壊れていると起動時にエラーが起きて接続できなくなることがあります。
Safari以外のブラウザなら表示できる場合はどうする?
Safari以外のブラウザでサイトが問題なく表示できるなら、Safari特有の設定やキャッシュが原因になっていることが多いです。あせらずにSafariだけに絞った調整をしていくと、すばやく原因を切り分けられて、サクッと直せます。
古いmacOSでも同じ手順で直せる?
古いmacOSでも、基本のネットワークまわりチェックやSafariのキャッシュクリア手順はほぼ同じです。ただしシステム環境設定やSafariのメニュー表示が少し異なる場合があります。
たとえばMojaveやCatalinaでは「システム環境設定」内のアイコンが変わっていたり、詳細設定タブの並び順が入れ替わっていたりします。ただ「DNS」や「プロキシ」の場所は変わらないので、先ほど紹介したステップで問題なく設定を確認できます。
Safariのキャッシュ削除も手順は同じです。開発メニューの有効化をオンにしてから「キャッシュを空にする」を選ぶ流れは、古いバージョンでもそのまま使えます。メニュー名に迷ったら検索窓を活用すると安心です。
DNSを変えても効果がない時は?
Safariがまだつながらないときは、DNSを変えても効果が出にくい状態です。そこで、まずはDNSキャッシュのクリアをして古い情報をリセットしましょう。hostsファイルに余計な設定がないかチェックすると不意のブロックを発見できますし、プロキシやVPNを一度オフにすると設定の影響を排除できます。こうしたステップでネットワークの隠れた問題を取り除いていきましょう。
社内ネットワークでSafariが繋がらない時の注意点は?
- 社内ネットワークでSafariが繋がらない時の注意点は?
-
社内Wi-Fiは認証画面やプロキシ越しで通信を制御していることが多いです。まずはネットワーク設定で正しいSSIDに接続できているか確認しましょう。そのうえで社内CA証明書が未インストールのままだとHTTPS通信が途中で止まることがありますので、IT部門から配布された証明書をシステム側で信頼済みに登録してください。プロキシ設定は自動検出のままでは動かない場合もあり、システム環境設定→ネットワーク→詳細→プロキシに必要なホストとポートを手動で入力するケースもあります。さらにVPN接続が必須のネットワークでは、VPNクライアントが正常に起動しているかをチェックしてください。MACアドレス制限がある場合は、あらかじめ管理者にMACアドレスを登録してもらうとスムーズに通信できるようになります。最後に、Safariの開発メニューからネットワークログを確認すると、どのステップで引っかかっているか見つけやすくなります。
まとめ

まずはWi-Fiの接続状況やルーターの再起動、Safariの再起動とキャッシュクリア、DNSキャッシュのリセット、ネットワーク設定のリセットといった基本の手順を試してみてください。
この記事で紹介した手順を順番に進めれば、Safariがまたスムーズにウェブページを表示してくれます。困ったときの対処法を身につけて、快適なネットサーフィンを楽しんでください。
さらに余裕があれば、Wi-Fiチャンネルの変更やターミナルからのDNSキャッシュクリアを覚えておくと、トラブル発生時に役立ちます。この先も気軽にMacを使いこなしていきましょう。