Macに慣れないうちにSafariで思うような検索結果を得られず、画面の前で時間だけが過ぎてしまうことはありませんか。
ここでは、実際に数えきれないほどの調べものをこなす現場で磨かれたショートカット設定やタブ整理のコツを通して、迷わず行きたいページにたどり着ける道筋を示します。操作画面を追える手順と活用例を組み合わせるので、習った途端に時短の効果を感じられます。
小さな工夫が積み重なると情報収集の速さは驚くほど変わります。今日紹介する手順を試し、作業の合間に得たゆとりで学びたいことに集中する快適な毎日を手にしてください。
MacSafari検索の基本をゼロから丁寧にガイド

Safariの検索欄はただ文字を入れるだけじゃなく、いろんな機能と組み合わせるともっと便利になります。
- スマート検索フィールド:一か所でURLとキーワードを同時に扱える
- キーワードショートカット:独自ワードで特定検索エンジンを呼び出す
- ページ内検索:見たい文字列だけを瞬時に拾い出す
- タブ検索:開いたタブの中から必要なページを探し出す
- 複数の検索エンジンを登録してキーワードショートカットを割り当てると切り替えが一瞬
- macOSショートカットアプリで検索ワークフローを自動化すると作業がぐっと楽に
こうした基本を押さえればSafariの検索は驚くほど軽快に動きます。次は実際の設定手順を楽しく試してみましょう。
Safariの検索設定を整える

Safariの検索設定を整えることで、欲しい情報にストレスなくたどり着けるようになります。検索エンジンやサジェストを自分好みに変えておくと、入力の手間も減って作業がスムーズに進みます。
- 検索エンジンを変える:GoogleやDuckDuckGoといった好みの検索エンジンをデフォルトにできます。プライバシー重視ならDuckDuckGoがおすすめです。
- 検索候補(サジェスト)を有効化:キーワードを入力すると自動で候補が表示され、打ち直しなしでさっと選べます。
- クイックサイト検索を登録:よく見る技術ドキュメントやブログのドメインを登録すると、アドレスバーから直接サイト内検索が可能になります。
プログラマーとしては、クイックサイト検索に公式ドキュメントを登録しておくと、APIのリファレンス検索が一発でできて便利です。
①環境設定を開き検索タブをクリック
Safariを起動したら画面上部のメニューバーで「Safari」をクリックして表示されたメニューから「環境設定…」を選びます。設定ウィンドウが開いたら上部に並ぶタブの中から「検索」をクリックしてください。
②好みの検索エンジンを選ぶ
メニューバーのSafari→環境設定を開き、検索タブをクリックします。
「検索エンジン」のプルダウンからGoogle、Bing、Yahoo、DuckDuckGoなど好みのものを選びます。
③スマート検索候補をオンにする
Safariを起動して、画面上部のメニューからSafari→環境設定を選びます。
設定画面で検索タブをクリックし、「スマート検索候補を表示」にチェックを入れてください。
これでアドレスバーに文字を入力すると、関連ワードが自動で提案されます。
インターネット接続がないと候補が取得できないことがあります。
④トップヒット事前読み込みをオンにする
Safariを起動して、メニューバーから「Safari」>「環境設定」を開きます。
環境設定のウインドウで検索タブをクリックします。
「トップヒットを事前に読み込み」のチェックボックスにチェックを入れて有効にします。
モバイル回線などデータ通信量が増える場合があるので、通信状況に合わせて設定を見直してください。
アドレスバーからの検索

Safariのいちばん上にあるスマート検索フィールドは、URLだけでなくキーワードを直接入れて検索できる場所です。いちいち検索ページを開かなくても、このアドレスバーから調べたい言葉を打ち込むだけでさくっと検索できます。
文字を入力すると候補がずらっと出てきて、検索エンジンだけじゃなくSafari独自のサジェストやブックマークも混ざって表示されます。必要な結果が表示されたらEnterキーを押すだけなので、マウスを触る手間なしに次々調べ物がはかどります。
さらに、⌘+Lキーを押すとすぐにアドレスバーにフォーカスが移るので、キーボードから手を離さずに検索を始められます。プログラマー的に言えば、よく使うサイトを“site:example.com”で絞り込むときもこのまま書けて、とってもスムーズです。
①Safariを開きアドレスバーをクリック
Safariを起動したら、ウインドウ最上部にある細長い入力欄を探してください。ここがアドレスバーです。クリックすると表示中のアドレスが選択状態になり、すぐに文字入力できるようになります。
ワンポイント:DockのSafariアイコンをクリックするほか、⌘+L
(Command+L)を押すとアドレスバーに瞬時に移動できる裏技も試してみましょう。
②調べたい言葉を入力
アドレスバーがアクティブになったまま、調べたいキーワードを入力します。Safariは入力に合わせて候補を自動表示してくれるので、候補をクリックするかEnterキーを押して検索を開始しましょう。
入力中に誤って文字列が消えたときは⌘+L→ESCで直前の入力内容を復活できます。
③Returnキーを押す
キーワードの入力が終わったらそのままReturnキーを押してください。するとSafariが入力中の文字を検索エンジンに投げて、すぐに結果を表示してくれます。
④表示された結果タブをピン留めで保存
Safariのタブバーに並んでいる中から保存したい検索結果のタブを見つけます。
対象のタブをControlキーを押しながらクリックしてメニューを表示し「タブをピン留め」を選びます。
こうするとタブが小さく丸くなって左端に固定されますので、うっかり閉じる心配が減ります。
もし不要になったら同じ操作で「タブの固定を解除」を選ぶだけで元に戻ります。
右クリックメニューからのクイック検索

テキストを選択して右クリックすると、メニューに「クイック検索」が現れます。これを選ぶと選んだワードをSafariのサイドバーや新しいタブで即座に検索できます。検索バーに文字を打ち込む手間がなくなるので、記事を読みながら気になった言葉をサクッと調べたいときにぴったりです。
- 手間ゼロで検索:右クリックだけで調べたい語句を検索できる
- サイドバー活用:記事を閉じずにその場で結果確認が可能
- 作業の中断を最小化:別タブへ切り替える手間を減らせる
①ページ内の語句をドラッグで選択
選びたい文字列の先頭にマウスカーソルを動かし、トラックパッドなら軽くクリック、マウスなら左ボタンを押します。
クリックを押したままドラッグして、選択したい語句全体をなぞり、最後にボタンを離して選択を確定します。
②右クリックして“〇〇を検索”を選ぶ
検索したい単語やフレーズをドラッグで選択します。トラックパッドなら二本指で軽くタップ、マウスなら右クリックでメニューを呼び出します。
表示されたコンテキストメニューから“〇〇を検索”をクリックすると、新しいタブで該当ワードの検索結果が表示されます。
③新規タブで結果を確認
検索結果のリンクにポインタを合わせて⌘+クリックかリンクを二本指でタップしてください。
新しいタブが開くので、現在の検索結果を残したまま別タブでページを読み進められます。
タブバーを三本指で左右にスワイプすると、開いたタブ間をサクッと移動できて便利です。
④タブをタブグループへドラッグ
移動したいタブをタブバーからマウスでつかんだまま、サイドバーのタブグループ名の上へドラッグします。
グループ名がハイライトしたらドロップすると、そのタブがグループに追加されます。
サイドバーが隠れているときは⌘+Shift+Lで表示できます。
SpotlightからSafariへ飛ぶ即検索

キーボードだけでさくっと調べものしたいなら、Spotlightから直接Safariを呼び出す方法がうってつけです。いつもの⌘+スペースで検索窓を開き、知りたいキーワードを入力したらリターンキーを押すだけで、Safariが起動してそのままWeb検索結果を表示してくれます。
普段からSpotlightを使いこなしていると、わざわざSafariを立ち上げてURLバーに打ち込む手間が省けて心地よいスピード感を味わえます。プログラマーならではの小技として、システム環境設定でSafariをデフォルトブラウザにしておくと、間違いなく狙ったブラウザで結果が開くので安心です。
①Control+SpaceでSpotlightを開く
ControlキーとSpaceキーを同時に軽く押すと、画面中央上部にSpotlightがすっと現れます。
表示された検索ボックスにアプリ名やファイル名を入力すると、その場で候補がズラリ。開きたいものへすばやくアクセスできます。
プログラマーならではのコツとして、英数/かなの切り替えがスムーズだと入力ストレスが減ります。⌘+Spaceなどで先に入力ソースを英数に固定しておくと安心です。
②語句を入力して候補の“Webを検索”を選ぶ
Safariのアドレスバーをクリックして調べたい言葉を入力すると、自動的に過去の履歴や候補が表示されます。リストに表示された“Webを検索”を矢印キーで選んでEnterキーを押してみましょう。
③Safariが開いたら結果をブックマーク
検索結果が表示されたら、画面下の共有アイコン(□に上向き矢印)をタップして、メニューを開いてください。
並んだアイコンの中から「ブックマークを追加」を選びます。表示される画面で名前や保存先フォルダを確認しましょう。
保存先フォルダを整理するコツは、プロジェクトごとにフォルダを作っておくことです。あとから探すときに迷わずに済みます。
調べ物がもっと早くなる応用ワザ集

ちょっとした工夫で検索の手間をグッと減らせます。実際に使っている応用ワザを一覧にまとめました。
応用ワザ | 役立つシーン |
---|---|
タブグループで整理 | 調べ物の分野ごとにタブをまとめて情報を見失わない |
キーワードショートカット登録 | 繰り返し使う語句を一発で呼び出して入力時間を短縮 |
スマートフィルター活用 | 画像・ニュース・地図など必要な結果だけをサクッと絞り込む |
辞書App連携 | わからない単語はポップアップで即座に意味を確認 |
検索エンジンをショートカットで切り替える

Safariでは通常、環境設定から検索エンジンを切り替えますが、いちいちマウスを取りに行くのはちょっと面倒ですよね。
そこで活躍するのがmacの標準ショートカット機能を使った方法です。あらかじめGoogleやDuckDuckGo、Bingそれぞれに割り当てたSiriショートカットを作成しておけば、キーを押すだけで切り替えられるようになります。
このやり方なら、たとえば調査用にはGoogle、プライバシー重視のときはDuckDuckGoといった使い分けがサクサクできるので、検索の流れを止めずに済むのが魅力です。
①アドレスバーで検索語の前に“duckduckgo”などと入力
Safariのアドレスバーをクリックしてduckduckgo
と入力しスペースキーを押します。続けて検索したいキーワードを入力してEnterキーを押すと、duckduckgo
経由で結果が表示されます。
検索エンジン名がリストにない場合はSafariの「設定」→「検索」→「クイック検索」で追加してください。
②Spaceキーを押して専用アイコンを確認
Safariの検索バーや入力欄でカーソルを置いた状態でSpaceキー
を押すと、入力候補の専用アイコンがポップアップで現れます。
③語句を続けて入力しReturn
Safariのアドレスバーに検索したい言葉をそのまま続けて打ち込みます。入力が終わったらキーボードのReturnキーを押すと、その語句でスムーズに検索が始まります。
入力中に候補が出たら上下矢印キーで選べるので、Returnだけで候補検索が素早くできます。
キーワード検索でお気に入りサイトを瞬時に開く

Safariにはお気に入りサイトをキーワードひとつで開ける機能があると、ブラウザを開くたびに一気に目的地へ飛べるので手間がぐっと減ります。設定メニューからブックマークに短いキーワードを割り当てておくと、アドレスバーにそのキーワードを入力してSpaceキーを押すだけで一発OKです。たとえば「yt」と登録しておけば、YouTubeを探しに行く手間がゼロになります。
この手軽さのおかげで、日常的に使う開発ドキュメントやツールのページにも同じようにキーワードを付けておけば、ブックマークバーを整理しなくてもサクサク移動できます。プログラマー視点では、予約語と被らないユニークな英数字を選ぶと入力ミスが減り、さらにストレスフリーになります。
①ブックマークを右クリックして編集を選ぶ
Safariを開いたらサイドバーかブックマークバーに編集したい項目を探します。トラックパッドなら二本指でタップ、マウスなら右クリックするとメニューが現れます。
メニューの中から「編集」を選ぶと、名前やURL、保存先フォルダを変更できる小さなウインドウが表示されます。
②キーワード欄に短い文字列を入れる
Safariの検索欄に短いキーワードだけを入力します。たとえば「旅行プランを立てたい」ではなく「温泉」や「カフェ」のように核心をつく単語に絞ると、関連候補がすばやく表示されます。余計な言葉を省くことでサクサク動く感覚がつかめます。
③アドレスバーでキーワード+語句を入力しReturn
Commandキーを押しながらLキーを押すとアドレスバーにカーソルが移ります。マウスでクリックしても大丈夫です。
スペースで区切って複数ワードを入力すると組み合わせ検索ができるので、たとえばSafari 履歴 削除と入れるとその3語を含む結果を表示できます。
さらに“プライベートモード”のように語句を引用符で囲むと完全一致検索ができ、site:apple.com
を付けると特定サイト内だけを探せる小技も覚えておくと便利です。
最後にReturnキーを押すとデフォルト検索エンジンで結果が素早く表示されます。
タブグループでテーマ別に検索結果を整理

検索結果をあれこれ開いているとタブがあっという間に増えて目当てのページを探すのが大変になります。そんなときはタブグループが大活躍です。関連する検索をまとめてグループ化できるので、リファレンス集やプログラミングのチュートリアル、トラブルシューティング用などテーマ別に切り分けられます。さらに、iCloudを通じてMacだけでなくiPhoneやiPadにも同期できるので、移動中にスマホで続きを確認したり、デスクでまとめて消したりと使い勝手がぐんと上がります。
①サイドバーのプラスボタンで新規タブグループを作成
サイドバーのタブグループ機能を使うと、関連するページをまとめて管理できます。まずは新しいグループを作ってみましょう。
Safariの画面左上にあるサイドバーアイコンをクリックして、サイドバーを開きます。
タブグループの〈+〉ボタンを押して、わかりやすい名前を入力し、Enterキーで確定します。
②名前を付けて検索タブをドラッグで移動
検索結果を開いたタブを右クリックして「タブの名前を変更」を選びます。あとから何を調べたかひと目でわかる言葉を入力すると便利です。
名前を付けたタブをクリックしたまま左右に動かしてください。お好みの順番に並べ替えれば、作業中に迷わず目的のタブを選べます。
名前変更はmacOS Monterey以降のSafariで利用できます。ドラッグ中にタブを離すと新ウィンドウになるので、位置を決めてからしっかりドロップしてください。
③タブグループアイコンを右クリックして共有リンクをコピー
タブバーにあるタブグループのアイコンを右クリックします。表示されたメニューから「共有リンクをコピー」を選択してください。これでリンクがクリップボードに保存されます。
よくある質問

Safariの検索バーが見あたらないときは?
- Safariの検索バーが見あたらないときは?
-
Safariのツールバーが隠れている場合は、⌘+Lキーを押してみてください。これで検索バーにフォーカスが移動して、URL欄がアクティブになります。設定で常に表示したいときは、Safariの表示メニューからツールバーをカスタマイズして「スマート検索フィールドを常に表示」にチェックを入れると便利です。
検索候補がパッと出てこないときは?
- 検索候補がパッと出てこないときは?
-
プライベートウィンドウを使うと候補が少なくなることがあります。まずはプライベートモードをオフにしてみましょう。それでも出ないときは、システム環境設定のSpotlight検索からSafariの項目をオンにしておくと、過去の履歴やブックマークから賢く表示してくれます。
特定のサイトだけを検索したいときは?
- 特定のサイトだけを検索したいときは?
-
検索キーワードのあとに「site:example.com」を入れると、example.com内だけを探せます。プログラマー視点だと、手順化すると余計な情報を省けるので、日常的によく使うサイトはショートカットキーワードをメモしておくと手早く検索できて楽になります。
検索キーワードに絵文字を入れても大丈夫?
- 検索キーワードに絵文字を入れても大丈夫?
-
絵文字を使っても検索そのものは動きますが、候補に反映されにくくなります。エモーショナルなタグ付けにしたいときはブックマークフォルダ名に絵文字を入れておくと後から視覚的に探しやすく、タグ検索よりもショートカット感覚で呼び出せます。
検索結果が英語ばかりになるときは?
英語ばかりの結果って戸惑いますよね。SafariはMacの言語優先度や検索エンジン側の設定を見て結果を並べるので、設定が英語寄りだとどうしても英語サイトが並んでしまいます。
こんなときは検索エンジンの言語設定を日本語に切り替えたり、Safariの環境設定で優先言語の順序を見直してみるといいですよ。日本語ページがしっかり上位にくるようになって、求めている情報にすぐアクセスできます。
Google以外に切り替えたいときは?
Safariの検索エンジンはデフォルトでGoogleに設定されていることが多いですが、Safariの設定からさくっと別のサービスに切り替えられます。
たとえばYahooは日本語の検索精度が高くてニュース連携も便利ですし、Bingは画像検索が得意でデザイン素材探しにぴったりです。プライバシーを大事にしたいなら、トラッキングをブロックしてくれるDuckDuckGoも人気ですよ。
各検索エンジンは得意分野が違うので、〈仕事の資料探しならYahoo〉〈写真やイラストならBing〉〈履歴を残したくないならDuckDuckGo〉のように場面に合わせて切り替えると、サクサク快適に検索できます。
履歴を残さずに検索したいときは?
プライベートブラウズを使うと、検索したキーワードや閲覧したページの履歴がまるごと残らないので、あとで誰かに見られる心配がありません。
普段の調べものはもちろん、ちょっと人に知られたくないサイトを一時的にチェックしたいときにもぴったりの方法です。
検索バーが見当たらないときは?
Safariで検索バーが見当たらなくて焦る気持ち、よくわかります。そんなときはメニューの「表示」→「ツールバーをカスタマイズ」を選ぶと、検索フィールドが並んだパネルが登場します。あとは検索バーアイコンをツールバーへドラッグ&ドロップするだけで、いつでもパッと使える状態にできます。このひと手間で操作がストレスフリーになります。
まとめ

まとめると検索フィールドへのフォーカス、スマート検索の活用、検索演算子を組み合わせることで、必要な情報にすぐたどり着けます。
検索フィールドをショートカット(Command+L)で呼び出し、サジェストから選ぶ流れを身につけると、キーボード操作だけでサクサク検索が決まるようになります。
さらに検索結果をタブで整理したりリーディングリストに追加したりしておくと、後から振り返るのもスムーズになります。
最初は少しずつ試すだけで大丈夫です。慣れてきたら自然に手が動くようになりますので、今日からぜひ実践してSafari検索をあなたの心強い相棒に育ててみてください。