Macで作業中にSafariの動きが急に重いと感じ、ページが開くまで指を止めたまま焦った経験はありませんか?
ここでは、日々の開発現場で培ったトラブル対処の手順をもとに、ブラウザ設定の整理からメモリを軽くする裏ワザまでを丁寧に紹介し、待ち時間が作業の集中を切らさない環境へ導きます。
手順は順番に進めるだけで試せますので、Macを開いたまま読み進めていただき、気になる箇所からさっそく実践して快適なブラウジングを取り戻しましょう。
MacでSafariが重いときに試すお掃除ステップ

Safariが突然もたつくと、ネット記事を読みたいのにイライラしますよね。急いでいるときほど、ページの読み込みが遅いと困ってしまうものです。
ここではプログラマー経験にもとづくお掃除ステップをまとめました。どれもMac標準の操作で完結するので、面倒なアプリは不要です。ぜひ順番に試して、Safariをキビキビ動く状態に戻しましょう。
- タブの整理:使っていないタブを閉じて、メモリ消費を抑えましょう。
- キャッシュと履歴のクリア:Safariメニューの「履歴を消去」でデータを一掃します。
- 拡張機能の見直し:頻繁に使わない拡張機能をオフにして軽量化。
- SafariとMacの再起動:一時ファイルがリセットされ、動作が安定します。
- 開発メニューでメモリ確認:メニューバーの「開発」→「ウインドウをメモリプロファイル」から重い要因を特定できます。
補足:開発メニューが表示されていない場合はSafari環境設定の「詳細」から「メニューバーに“開発”メニューを表示」にチェックを入れてください。
履歴とキャッシュをまとめてクリアする方法

Safariが重く感じるときは、履歴とキャッシュをまとめて消すのが手っ取り早いです。これまでのページデータや検索履歴がたまっていると、新しい読み込みに時間がかかる原因になりやすいので、一気に削除すると動きがすっと軽くなります。
- 削除対象をひとまとめに掃除できる
- 古いキャッシュや履歴を同時に消去して動作が軽快に
- 定期的に行えばSafariを快適に保てる
①Safariメニューから履歴とWebサイトデータを消去を選ぶ
Safariが最前面にある状態で、画面左上のメニューバーに並んだ「Safari」をクリックします。
メニューの中から「履歴とWebサイトデータを消去…」をクリックします。ダイアログが表示されたら、期間を選んで「消去」を押しましょう。
消去を行うとサイトのログイン情報や一時ファイルも削除されます。必要なデータがある場合はバックアップを確認してから実行してください。
②期間をすべてに設定して消去をクリック
履歴削除ダイアログが開いたら、上部のプルダウンを「すべての履歴」に合わせます。そのまま右下の「消去」を押すと、過去の閲覧データがまとめてクリアされます。
③Finderで~/Library/Caches/com.apple.Safariを開き不要データをゴミ箱へ
Finderをアクティブにして Shift+Command+G
を押します。
入力欄に ~/Library/Caches/com.apple.Safari
を貼り付けて Enter キーを押します。
フォルダ内のすべてのファイルを選択して右クリックから「ゴミ箱に入れる」を選びます。
Safariを完全に終了してから操作してください
開きっぱなしタブと重い拡張機能を整理する方法

Safariを長時間使っていると、ついタブが増えすぎて動きがもたついたり、インストールした拡張機能が裏で動き続けて重くなったりします。
開きっぱなしのタブを絞り込んでメモリの負担を減らし、必要最低限の拡張機能だけを有効化することで、ブラウザのレスポンスがぐっと高まります。この方法は、普段からウェブ制作や調べ物でSafariをフル活用する方に特におすすめです。
①Command+Option+Wで全タブをいったん閉じる
今開いているタブをまとめてお掃除するときに便利なショートカットです。Safariをすっきりリセットしたいときに使ってみてください。
Dockや⌘+TabでSafariを呼び出して、操作できる状態にしてください。
キーボードで⌘+⌥+Wを同時に押します。これだけで現在のウインドウ内のタブがすべて閉じられます。
保存していないフォーム入力や編集中のテキストはすべて消えるので、必要な情報は事前にコピーするなどしておくと安心です。
②履歴から必要なタブだけ再度開く
履歴の中から、もう一度見たいページだけを呼び戻して、Safariを軽くしましょう。
Safariをアクティブにして、メニューバーの「履歴」から「すべての履歴を表示」を選びます。
履歴一覧からタイトルやURLを目で追って、もう一度開きたいページを見つけます。
⌘キーを押しながら該当ページをクリックすると、新しいタブとして開きます。
履歴が膨大なときは右上の検索欄にキーワードを入れて絞り込むとスムーズです。
③Safari設定の拡張機能パネルで不要な拡張をオフにする
Safariを起動して画面左上のメニューからSafari→設定を選びます。
表示された設定画面の上部タブから拡張機能をクリックします。
一覧に並んだ拡張機能から、最近使っていないものや不明なもののチェックをオフにして無効化します。
拡張をオフにするとメモリ消費が減り、ページの読み込みが速くなることがあります。
拡張機能をオフにしても設定やデータは消えないので、安心して試してください。
隠れ設定でメモリ使用量を減らす方法

Safariの設定画面にはない隠しオプションを使うと、裏側でキャッシュサイズやタブの事前読み込みなどをガツンと絞り込めます。ターミナルで数行コマンドを走らせるだけで、不要なメモリ確保を止めて、開いているタブが増えても動作がもたつきにくくなります。特に搭載メモリが少ないMacや、長時間作業を続けたいときにぴったりのテクニックです。
①環境設定詳細タブで開発メニューを表示にチェック
Safariを起動して、画面左上の「Safari」をクリックし、「環境設定…」を選びます。
環境設定ウインドウで「詳細」タブをクリックし、一番下にあるメニューバーに“開発”メニューを表示のチェックボックスをオンにします。
②開発メニューからメモリの使用状況を空にするを選ぶ
Safariを前面にして画面上部のメニューバーから開発
をクリックします。
表示されたリストの中からメモリの使用状況を空にするを選ぶだけで、キャッシュとして使われていたメモリがすっきり解放されます。
開発メニューが見当たらないときは、Safariの環境設定の「詳細」タブで「メニューバーに“開発”メニューを表示」をオンにしてから操作してください。
③重いタブをタスクマネージャで確認しリロードする
Safariの隠れ機能「Webプロセスサマリ」を使うと、どのタブがパソコンパワーをたくさん使っているかすぐにわかります。重たいタブを見つけたら、その場でリロードしてスッキリさせましょう。
画面上部のメニューバーから「Safari」→「環境設定」→「詳細」を開き、「メニューバーに“開発”メニューを表示」にチェックを入れてください。
開発メニューから「Webプロセスサマリを表示」を選びます。CPUやメモリ使用率が一覧で表示されるので、数字が大きいタブに注目しましょう。
リストで一番リソースを使っているタブ名をメモしてから、Safariに戻り、そのタブを表示してアドレスバー横のリロードボタンをクリックしてください。
重たいタブが裏で延々動いていると、他のタブまで重くなることがあるので、気づいたらこまめにチェックしましょう。
Safariをもっと軽快に保つための応用ワザ

いつものキャッシュクリアやタブ整理だけじゃ物足りないと感じたら、ちょっとした工夫でSafariをさらにサクサクに保つ応用ワザを試してみましょう。エンジニア視点を交えたコツで、日々のブラウジングがもっと快適になります。
応用ワザ | 役立つシーン |
---|---|
開発メニューの活用 | ネット性能やキャッシュ状態を細かくチェックしたいとき |
DNSプリフェッチ設定 | よく訪れるサイトの読み込み待ちを軽くしたいとき |
カスタムコンテンツブロッカー | 広告だけでなく不要なスクリプトもまとめてオフにしたいとき |
リーダーモード自動化 | 記事中心に読みたいときに余計なリソースをブロック |
ショートカット+スクリプト | 決まった操作をワンクリックで実行したいとき |
Automator連携 | Safari起動時の設定やキャッシュクリアを自動化 |
表で紹介した応用ワザは、それぞれのシーンでSafariのムダな動きを抑えてくれます。少し手を入れるだけでブラウジングが滑らかになり、ストレスフリーな作業環境が手に入りますよ。
自動キャッシュ削除でいつでもサラサラ

Safariのキャッシュが積もると動きが鈍くなるのは経験者あるあるですよね。でも手動でこまめに削除するのは意外と忘れがちだったりします。自動キャッシュ削除を設定すれば、そんな悩みからすーっと解放されて、いつもサラサラの動作をキープできます。
エンジニア視点のおすすめは、macOSのlaunchd
を使ったスケジュール設定です。簡単なシェルスクリプトを書いて~/Library/Caches/com.apple.Safariフォルダを定期的に空っぽにするだけ。初期設定を一度やっておけば、あとは何もしなくても勝手にお掃除してくれます。
Safari設定の詳細タブで1日ごとに履歴を削除に設定する
Safariを起動して、画面上部のメニューバーから「Safari」>「設定…」をクリックしてください。
設定ウィンドウが開いたら、右端にある「詳細」タブを選んでください。
詳細タブの一番下にあるプルダウンから「1日後」を選んで、設定を閉じます。
注意点:macOSのバージョンやSafariのアップデートにより、タブ名や選択肢の位置が少し変わることがあります。
ショートカットアプリでキャッシュクリアを自動化する
Launchpadからショートカットアプリを見つけてクリックし、新しいショートカットを作成できる画面を表示します。
画面上部の「+」アイコンをクリックし、「クイックアクション」を選びます。ワークフローの種類が「サービス」または「クイックアクション」になっていることを確認してください。
右側のアクションリストで「シェルスクリプトを実行」を検索してドラッグします。
以下のコードをコピーして貼り付けます。Macのキャッシュフォルダを安全に削除してくれます。
rm -rf ~/Library/Caches/com.apple.Safari/*
画面右上の設定アイコンから「キーボードショートカットを追加」をクリックし、お好みのキーを登録して保存します。
Safariが起動中だとキャッシュが削除されないことがありますので、実行前に完全に終了してください。
ショートカットキーでワンクリックメモリ解放

Safariでタブをガンガン開いていると、知らないうちに動きがモッサリして焦ることがありますよね。そんなときに、一瞬で余分なメモリをスッキリ返してくれるのがショートカットキーで呼び出すワンクリックメモリ解放です。
キーボードだけでメモリクリアをパパッと済ませればSafariを止めずに続きの作業に戻れますし、ターミナル操作が苦手な人でも設定は一度だけ。プログラマー視点で組み込んだAutomator連携だから、便利さは折り紙つきです。
- Automator連携:専用サービスを作って
purge
コマンドをキーボードに割り当て - 作業中断なし:Safariを閉じずにそのままメモリ解放できる
- 全体最適:Safariだけでなくほかのアプリでもサクッと効果を発揮
Automatorでメモリ解放スクリプトを作りキーボードに割り当てる
macOS標準のAutomatorを活用すると、定期的に使うメモリ解放コマンドをボタンひとつで呼び出せるようになります。
SpotlightかアプリケーションフォルダからAutomatorを開き、「クイックアクション」を選びます。
検索欄に「シェルスクリプトを実行」と入力してドラッグします。
スクリプト欄にpurge
と入力します。Xcodeコマンドラインツールが未導入なら、指示に従ってインストールしてください。
⌘Sで適当な名前(例:メモリ解放)を付けて保存します。
システム環境設定→キーボード→ショートカット→サービスで、先ほど作成した「メモリ解放」に任意のキーを設定します。
purgeコマンドは初回実行時に時間がかかることがありますが、無理に再実行せず完了を待ちましょう。
BetterTouchToolでトラックパッドジェスチャにも設定する
アプリケーションフォルダからBetterTouchToolを起動します。初回はセキュリティ許可を求められるので、「アクセシビリティ」に追加しておきましょう。
左のメニューから「Trackpads」を選んで「Add New Gesture」をクリックします。三本指下スワイプなど、覚えやすい動きを選びましょう。
「Predefined Action」から「Send Shortcut to Specific App」を選択し、対象アプリをSafariに設定します。続いてキーに⌥⌘Eを入力してキャッシュ消去を割り当ててください。
設定を変えたらSafariを再起動して、ジェスチャが正しく動くか必ず確認しましょう。
ActivityMonitorで重いタブを瞬時に特定

Safariが急にモッサリしてしまうと「どのタブが原因だろう?」と迷いがちですよね。そんなときはアクティビティモニタをサッと立ち上げてみてください。Spotlightから「Activity Monitor」と入力すればすぐに呼び出せます。
アクティビティモニタの中で「Safari Web Content」や「Safari Networking」といったプロセス名を探して、CPUやメモリの使用率をチェックしてみましょう。数字がひときわ大きいものが、まさに重たいタブの正体です。
この方法なら、Safari内のタブ名を片っ端から確かめる必要がありません。重いコンテンツを瞬時に発見できるので、問題のタブを閉じたりリロードするだけでブラウザ全体がサクサクになります。
さらにプログラマーらしいちょっとしたコツとして、アクティビティモニタ上部の「ビュー」→「全てのプロセス、階層を表示」を有効にすると、Safariが起点の細かなプロセスも見やすくなりますよ。
アプリケーションフォルダからActivityMonitorを開きSafariプロセスを並べ替える
ユーティリティフォルダにある「アクティビティモニタ」を使うとSafariがどれくらいリソースを使っているか直感的にわかります。CPUやメモリ使用量で並び替えれば、問題のあるタブや拡張機能がすぐ見つかります。
Finderのサイドバーでアプリケーション→ユーティリティの順にクリックします。
「アクティビティモニタ」をダブルクリックして開きます。
上部タブの「CPU」や「メモリ」をクリックすると使用量順に並びます。Safariを一番上に表示して重たいタブや拡張を特定しましょう。
Safari以外のプロセスでCPU使用率が高い場合は、そちらが影響していることもあるので注意してください。
CPUやメモリを食うタブを右クリックして終了する
Safariが重くなっているときに、動作負荷の高いタブをサクッと片付ける方法です。特定のタブだけを閉じることで、すぐにCPUやメモリの使用量を抑えられます。
タブバーをチェックし、音声や動画が再生中のタブや読み込みが止まっているページを特定します。
対象のタブ上で右クリックし、メニューから「タブを閉じる」を選びます。これだけで不要なプロセスが停止します。
閉じる前にフォーム入力中のデータは保存されないので注意してください。
よくある質問

- Safariを開くと動きが遅くてイライラします。まずは何を試せばいいですか?
-
まずは履歴とキャッシュをさくっとリセットしてみましょう。メニューバーの「Safari」→「履歴を消去」で直近の履歴を削除できます。プログラマー仲間の間でもキャッシュまわりがボトルネックになることが多いので、頻繁にクリアすると動作が軽くなりやすいですよ。
- 拡張機能が原因かもしれません。どうやってチェックすればいいですか?
-
環境設定の「拡張機能」タブからひとつずつオフにして再起動する方法がおすすめです。私は複数の拡張をまとめてオフにして、動きが戻ったタイミングで原因を絞り込みました。プロジェクトごとに必要な拡張だけオンにするルールを決めると管理しやすいですよ。
- すべて試しても速度が戻りません。次の手はありますか?
-
設定ファイルをリセットしたうえで新規ユーザープロファイルを作ると、思いもよらないゴミが消えてスッキリします。ターミナルから defaults delete コマンドを使う方法や、システム管理コントローラ(SMC)の再起動もプログラマー仲間に好評でした。
キャッシュを消すとログイン情報も消える?
Safariの「開発」メニューから「キャッシュを空にする」を使うと、一時的な表示データだけが消えてCookieやログイン情報はそのまま残ります。
そのため再度ログインし直す手間なく、普段使っているアカウントで続きをチェックできるのがうれしいポイントです。
ただし「Safari」→「環境設定」→「プライバシー」→「Webサイトデータをすべて削除」を選ぶとCookieやローカルストレージもまとめて消えます。この操作はログアウト扱いになるので注意してください。
拡張機能をオフにしたら再び使うには?
オフにした拡張機能はSafariの設定からいつでも戻せます。設定アイコンをクリックして「拡張機能」を選べば、一覧にオフ状態のものが並んでいますので、右側のスイッチをポチッとすると再び有効化されます。
再び使いたくなったタイミングで一気に戻すのもいいですが、重さを感じるなら利用頻度の高いものだけオンにして動作を確かめるのがおすすめです。プログラマー的には、一度に全部オンにするよりも、ひとつずつ切り替えながら動作確認すると問題の切り分けがラクになります。
開発メニューが表示されないときは?
Safariの動きが遅いと感じたら、裏ワザ的に使えるのが開発メニューです。普段は隠れているこのメニューを出しておくと、キャッシュをパパっと空にできるうえ、ページ読み込みの挙動を細かくチェックできるようになります。
有効にするとキャッシュ消去ボタンが追加されるので、再読み込みだけでは取れない不要データを一気にクリアできます。またウェブインスペクタを活用すれば、重い要素や通信のムダを発見しやすくなるので、Safariを軽く保つのに大助かりです。
キャッシュ問題を解決したいときや、どのリソースが遅延の元凶か知りたいときにはとくにおすすめの方法です。
それでもSafariが重い場合はMac本体が原因?
それでもSafariが遅いと感じたら、ブラウザ側の問題じゃなくてMac本体のリソース不足や裏で動くアプリが影響しているかもしれません。
メモリが足りなくなるとブラウザの動きがもたついたり、ストレージの空き容量が少ないとファイル操作で全体が重くなったりします。
そのときはアクティビティモニタでCPUやメモリの使用状況をチェックしましょう。どのプロセスが負荷をかけているかがわかれば、不要なアプリを止めたり、メモリの増設を検討する材料になります。
さらにストレージの空き容量を20%以上に保つとスワップ操作が減り、システム全体が軽快になります。これだけでSafariの快適さもグッとアップするはずです。
まとめ

Safariが重いと感じたら、まずは履歴とキャッシュをまとめてクリアしてみましょう。不用な拡張機能はオフにして、開きすぎたタブは閉じることで負荷を減らせます。プライベートウィンドウを活用すると一時的に軽くなることもあります。最後にmacOSとSafariが最新の状態か確認しておけば、安定した動きをキープできます。
ご紹介したステップを順に試せば、Safariがぐっと軽快になるはずです。スムーズなブラウジングで新しい発見や作業を思いっきり楽しんでください。