Macで海外サイトを開いたとき、Safariの画面に英語がずらりと並び、翻訳機能の使い方が分からずに固まってしまったことはありませんか?
Safariにはワンタップで文章を母国語に置き換える仕組みが備わっており、言語パックの取得やショートカット設定を済ませれば、英語だけでなく多言語の技術ドキュメントも滑らかな日本語で読めます。さらに訳文と原文を並べて確認できるようにすると理解が深まり、学習時間を短縮できます。
これから紹介する手順を順に試し、ご自身の作業環境にぴったりの設定を整えていきましょう。高性能なMacを存分に活用し、海外情報を味方につける第一歩を踏み出せます。
MacSafariでページを翻訳するいちばんかんたんな手順

海外サイトを読んでいるとき、英語や中国語のページがサラッと日本語に変わるととても助かりますよね。MacSafariなら面倒な設定なしで、ほんの数秒で翻訳できるんです。
- ページをSafariで開く:翻訳したい海外サイトにアクセスします。
- アドレスバーの翻訳アイコンをクリック:「あ」のようなマークが表示されたら押してください。
- 「日本語」を選んで完了:メニューから日本語を選ぶだけで、すぐにページが日本語表示になります。
注意:一部のサイトでは独自スクリプトが原因で翻訳アイコンが表示されないことがあります。
Safari標準の翻訳ボタンを使う

Safariにはアドレスバーに翻訳アイコンが用意されていて、英語や中国語などのページを開いたらそのままボタンをクリックするだけで日本語に変わります。拡張機能の導入や難しい設定は不要なので、手軽に試せるのが嬉しいポイントです。
標準機能なのでmacOS VenturaやSonomaなど最新のSafariなら動作がスムーズで、ページのスタイル崩れも少なめです。ただし、動的に読み込まれるコンテンツは再度翻訳ボタンを押す必要がある場合があるので、その点だけ覚えておくと安心です。
①アドレスバーの地球儀アイコンをクリックする
Safariのアドレスバー右端に小さな地球儀のアイコンがあります。ページの言語が日本語以外だと自動で表示されるので、まずはそこを探しましょう。
アイコンを見つけたらクリックしてください。これで翻訳メニューが開き、次のステップに進めます。
②メニューから「日本語に翻訳」を選ぶ
アドレスバーの右側にある翻訳アイコン(地球儀マーク)をクリックするとメニューが開きます。日本語に翻訳を選ぶと数秒でページ全体が日本語表示に切り替わります。
翻訳アイコンが表示されない場合は、ページを一度リロードしてみてください。言語検出のタイミングで現れることがあります。
③言語パックのダウンロードを許可する
画面左上のAppleメニューをクリックしてシステム設定を開き、サイドバーから一般→言語と地域を選びます。
優先言語リストに翻訳元の言語がない場合は、リスト下の+ボタンを押して追加したい言語を探し、選択して追加します。
言語を追加すると自動で言語パックのダウンロードが始まるので、ポップアップの「ダウンロードを許可」を押して完了させてください。
ダウンロード中はネットワークの速度によって少し時間がかかることがあります。
④翻訳後のページを確認する
ページが自動的に日本語になるまで待ち、見出しや本文の訳し漏れがないかスクロールしながらチェックします。画像の説明文やボタンラベルは訳されないことがあるので注意してください。
macOS設定で翻訳言語を追加する

macOSのシステム設定にあるSafariの「翻訳可能な言語」リストを編集する方法では、普段表示されない言語も自由に追加できます。
システム設定を開いて「Safari」>「翻訳可能な言語」を選び、追加したい言語をリストに入れるだけで完了です。⌘+スペースで「翻訳」と入力すると素早く項目にたどり着けるので、効率よく設定を進められます。
①Appleメニューから「システム設定」を開く
画面左上のアイコンをクリックしてメニューを表示します。リストから「システム設定」を選択すると設定画面が立ち上がります。
②「一般」→「言語と地域」をクリックする
設定アプリで上部にある一般をタップすると、その中に言語と地域が表示されます。迷わず見つけられるよう、項目名をしっかり確認しましょう。
③「+」ボタンで追加したい言語を選ぶ
メニューの「+」ボタンをタップすると対応言語のリストが表示されます。
リストが長いときは上部の検索欄に言語名を入力すると、目的の言語をさっと見つけやすくなります。
④「使用する」を押して言語を追加だけ行う
言語リストで追加したい言語の横にある「使用する」ボタンをクリックすると、その言語が翻訳候補に加わります。このまま画面を閉じれば設定は完了です。
好きなキーボードショートカットを割り当てる

好きなキーでSafariの翻訳機能を呼び出せるようにできます。ひとたび設定すれば、メニューを辿らずにすぐ翻訳できるので、海外サイトを頻繁に読む人にぴったりです。
- メニューを開かずに翻訳がワンクリック感覚で使える
- 覚えやすい組み合わせを割り当てて使い忘れを防止
- ほかのショートカットとぶつかりにくい
①「システム設定」で「キーボード」を開く
画面左上のAppleロゴをクリックして「システム設定」を選んでください。
サイドバーのリストから「キーボード」をクリックして設定画面を表示します。
②「キーボードショートカット」を選ぶ
画面左上のAppleメニューをクリックして「システム設定」を開きます。
サイドバーから「キーボード」を選んで、「ショートカット」をクリックしてください。
項目一覧の中にある「アプリケーションショートカット」を選ぶと、自分でSafariのメニューに割り当てるキーを追加できる画面が表示されます。
③「アプリケーション」からSafariを追加する
「英語を日本語に翻訳」の横に表示される「アプリケーション」のプルダウンをクリックしてください。
リストから「その他…」を選んで開いたファイル選択でアプリケーションフォルダを開き、Safari.appを選択して「開く」をクリックしてください。
④メニュータイトルに「日本語に翻訳」と入力する
画面上部の「メニュータイトル」欄をクリックして、「日本語に翻訳」と正確に入力します。入力ミスを防ぐために、コピー&ペーストで貼り付けると安心です。
⑤好みのキーコンビネーションを登録する
好みのキーコンビネーションをシステム設定から登録します。登録すると翻訳アイコンを探さずにキーボードだけで一気に翻訳できるようになります。
画面左上のアップルメニューから「システム設定」を選びます。
「キーボード」→「キーボードショートカット」→「Appショートカット」を開きます。
「+」をクリックし、アプリケーションでSafariを選択、メニュータイトルに「ページを翻訳」と入力して好みのキーを割り当てます。
メニュータイトルはMacの表示言語と同じにしてください。日本語環境なら「ページを翻訳」が正確です。
翻訳をもっとラクにする応用ワザで海外情報を味方にしよう

先ほどの手順をマスターしたら、さらに海外サイトをスムーズに読むための応用ワザを試してみましょう。ここでは実際に試して便利だったテクニックを紹介します。
応用ワザ | 内容 | メリット |
---|---|---|
自動翻訳ショートカット | ⌘+Bで翻訳パネルを瞬時に表示 | すぐに訳文を確認できる |
カスタム辞書活用 | 専門用語や固有名詞を登録 | 訳文の精度がアップ |
拡張機能との連携 | Safari拡張「Translate for Safari」で領域指定翻訳 | 特定の部分だけ素早く翻訳できる |
翻訳テキストの出力 | 翻訳結果をエディタに貼り付けて一括編集 | あとからキーワードで検索しやすい |
これらのワザを組み合わせると、海外情報の読み込みがもっとラクになるので試してみてください。
ページ表示と同時に自動翻訳を走らせる

Safariの「Webサイトの言語ごとに自動翻訳」をオンにすると、指定した言語のページを開いた瞬間に自動で翻訳がスタートします。英語のニュースサイトや技術ドキュメントをチェックするときに毎回ボタンをクリックする必要がなく、ページ表示と同時に日本語で読めるようになるのは、想像以上にストレスフリーです。
さらにプログラマー目線の小ワザとして、Safariのカスタムユーザーエージェントを設定しておくと、開発中の多言語サイトでも自動翻訳が適用されるか確認できるので、技術検証にも役立ちます。
ショートカットアプリで自動翻訳フローを作る
ショートカットアプリを使うと、ブラウザの共有メニューからワンタップでページを日本語に翻訳できるよ。自分用に組み立てた自動翻訳フローを一緒に作ってみよう。
ショートカットアプリを開いて右上の+ボタンをタップし、新しいショートカットを作る。名前は「Web翻訳」にしておくとあとで呼び出しやすいよ。
アクション追加で「URLを取得」を選び、入力を「共有シート」から受け取るよう設定。そのあと「Webページの内容を取得」を追加し、URLから本文テキストを抜き出す。
さらにアクション追加で「テキストを翻訳」を選択。入力は直前の「Webページの内容」、入力言語は「自動検出」、出力言語を日本語に変更。そのあと「クイックルックで結果を表示」をつなげると完成。
注意:Webページの構造によっては本文が抜けたり広告が混じったりすることがあるから、必要に応じて「正規表現でテキストを抽出」するアクションを挟むとすっきりするよ。
原文と訳文を並べて読んで語学力アップ

英語のウェブページを日本語訳だけで読むのも手軽ですが、原文と訳文を並べて追うと学習効果がグッと高まります。
MacSafariの分割表示機能を使えば、左側に原文、右側に翻訳文を配置して一目で見比べられます。語彙の使い方や表現のニュアンスを直感的に理解できるので、語学力アップを目指すときにぴったりの方法です。
- 語彙習得:気になる単語を原文と訳文で同時に確認して覚えられる
- ニュアンス把握:訳し方の違いから微妙な表現のコツをつかめる
- 記憶の定着:視覚的に並べることで内容が頭に残りやすい
SplitViewで訳文タブと原文タブを左右に配置する
訳文タブと原文タブを左右に並べると、日本語訳と英語(または他の言語)をすぐに比べられてとても便利です。
Safariを開いて翻訳済みのページタブと、原文のままのページタブをそれぞれ用意してください。
訳文タブまたは原文タブのウィンドウ左上にある緑色のフルスクリーンボタンを長押しして「左画面にタイル配置」を選択します。
残ったタブのウィンドウをクリックし、画面右側にタイル配置すると左右並びのSplit Viewになります。
Split Viewはフルスクリーンモードでのみ使える機能なので、ウィンドウが通常画面だと選択肢に出ない点に注意してください。
APIドキュメントも一瞬で日本語化

Safariの翻訳機能は、英語だけでなく中国語や韓国語のAPIドキュメントにも対応してくれます。URLバーの翻訳アイコンをポチッと押すだけで、見出しや本文がサクッと日本語に変わります。
技術書のように見出しが細かく区切られているページでも、一気に訳せるので、パラグラフごとにコピー&ペーストする手間がなくなります。関数説明やパラメータの解説も日本語になるので、必要な情報をすぐにキャッチできます。
コードブロックは自動で翻訳の対象外になるので、サンプルコードが文字化けせず安心です。でもコメント部分だけ日本語で読みたいときは、翻訳オプションから「コードも翻訳」にチェックを入れてみてください。実際に試すと、さらにわかりやすくなります。
海外のAPIページを読み込んでみて、すぐに日本語になる爽快感を味わってみましょう。深い技術情報も迷子にならずにチェックできるようになります。
Webインスペクタでプレビューを日本語に切り替える
Safariで翻訳したいページを開いたら⌥⌘IでWebインスペクタを表示させます。
ツールバーにある目のアイコンをクリックしてプレビューパネルを呼び出します。
右上の言語選択メニューを開き日本語を選びます。
プレビューの文字が日本語に切り替わったら設定完了です。
よくある質問

翻訳メニューが出てこないときはどうすればいい?
- 翻訳メニューが出てこないときはどうすればいい?
Safariで翻訳メニューが表示されないことはよくあります。まずはアドレスバー右端の設定アイコンをクリックして、「翻訳を有効にする」がオンになっているか確認してください。そのあと、ページを再読み込みするとメニューが現れやすくなります。
翻訳の精度をもう少し上げるコツは?
- 翻訳の精度をもう少し上げるコツは?
複雑な専門用語が多いページは機械翻訳の苦手分野です。そこで、英語サイトを日本語へ翻訳する前に、まず段落ごとに選択して翻訳すると自然な文章に近づきます。実際にプログラミング関係の記事を訳すときは、コード部分を除いて段落単位で翻訳すると読みやすくなります。
翻訳機能をオフにしたいときは?
- 翻訳機能をオフにしたいときは?
自動で翻訳バナーが出るのが邪魔なら、Safariの環境設定画面を開いてください。「言語」タブの一覧から日本語をドラッグして一番上に移動すると、Safariは日本語訳ではなく原文を優先して表示します。
翻訳ボタンが表示されないときは?
あれ、翻訳ボタンが見当たらない。こんなときは次のポイントを確認してみましょう。
- Safariのバージョンが最新かどうかをチェックしてみましょう。
- 言語設定で翻訳対象の言語が無効になっていないかを確認しましょう。
- サイトの対応状況(HTTPS必須や動的コンテンツ)で翻訳が制限されていないかを見てみましょう。
- 拡張機能やプラグインが干渉していないか、一時的にオフにして確かめてみましょう。
これらをひと通り見直せば、たいてい翻訳ボタンが表示されるようになります。
対応していない言語はどうすればいい?
Safariの翻訳機能は、対応リストにない言語だとボタンが出現しません。そのままでは読みたい文章をそのまま理解できず、ちょっともどかしい気持ちになります。
そんなときにはかんたんに試せる手段がいくつかあります。ひとつはウェブ翻訳サービスにテキストをコピー&ペーストする方法、もうひとつはSafari拡張機能で対応言語を増やす方法、最後にショートカットアプリを使ってワンタップ変換する方法です。
コピー&ペーストなら特別な設定不要でどんな言語でも翻訳可能です。拡張機能はブラウザ内でその場で訳せるのがうれしいですし、ショートカットはホーム画面から一気に読みかえせるから、よく読むサイトがあるときにとくに便利です。
翻訳が不自然なとき修正できる?
Safariの自動翻訳は便利ですが、ときどき訳文がぎこちなく感じることがあります。
そんなときは自動翻訳だけに頼らず、気になる箇所をピンポイントで訳し直したり辞書を活用したりして自然な日本語に近づけましょう。
- 選択範囲をもう一度翻訳:英語のフレーズをドラッグして右クリックメニューから「翻訳」を選ぶと、その部分だけ別訳が表示されます。
- 辞書Appで単語をチェック:気になる単語を選択して「調べる」をクリックすると、辞書Appの意味や用例がサイドバーに現れます。
- DeepL拡張を併用:Safari用のDeepL拡張を入れておくと、より人間らしい訳がワンクリックで出せます。
これらを組み合わせると、自動翻訳の不自然さをさっと解消しながら読み進められます。
自動翻訳をオフにしたいときは?
ページを開くたびに勝手に日本語に翻訳されると「原文のニュアンスを確かめたい」「英語表記のまま使いたい」場面がありますよね。
そんなときは、Safariの翻訳メニューにある”自動的に翻訳”のチェックをはずすだけでOKです。これなら一度設定すれば以降は手動で翻訳ボタンを押さない限りオリジナル表記のまま表示されるので、必要なときだけ訳文を表示できます。
元のページに戻す方法は?
翻訳されたページからもとに戻すときは、Safariの使い慣れた操作でサクッと元通りにできます。
メニューの中から「オリジナルを表示」をクリックすると、翻訳前のページが再読み込みされます。
翻訳をオフにするときはインターネット接続が必要です。オフラインにするとアイコンがグレーアウトして操作できなくなるので注意してください。
まとめ

Safariの翻訳機能を使えば、住所バーの翻訳アイコンをクリックするだけで英語や中国語などの海外サイトがすぐ日本語に切り替わります。
システム環境設定>言語と地域>ウェブサイトの翻訳で好みの言語を追加しておくと、毎回選ぶ手間も省けるので便利です。
最新のmacOS(Ventura以降)とSafariなら面倒な設定は不要で、読書表示でも翻訳が効くので、気になるテキストもストレスなくチェックできます。
これで海外サイトの情報収集がグッと楽になるはずです。ぜひいろいろなページを開いて、世界のコンテンツをお楽しみください。