Macでchromeを使っていると、ページの読み込みが遅くなり、キャッシュクリアの方法がわからず戸惑っていませんか?
経験をもとに、ボタンの位置からショートカットキーまで丁寧に示すので、余計な設定を触らずに安全にキャッシュだけを消し、動作のもたつきを短時間で解消できます。さらに開発ツールを使うピンポイント消去も解説するため、学んだ後はサイト制作やデバッグにもすぐ応用できます。
手順通りに進めれば履歴やパスワードを残したまま軽快なブラウジングが戻りますので、Chromeを開き画面を見ながら順に試してみてください。
MacのChromeキャッシュをやさしく消す手順

ページの読み込みが遅く感じたら、Chromeに溜まったキャッシュが原因かもしれません。ここではMacでやさしくキャッシュを消すための方法をまとめました。実際に試してわかったコツもお伝えしますので、自分に合うやり方を選んでください。
- 設定画面から:Chromeの「閲覧履歴データを削除」でキャッシュを一括クリア
- ショートカット活用:⌘+Shift+Deleteでキャッシュ削除画面を瞬時に呼び出し
- 手動で削除:FinderまたはTerminalでキャッシュフォルダを直接消去
手動削除を行う場合は、Chromeを完全に終了させておかないとフォルダにアクセスできないことがあるので注意してください。
メニューバーからサクッと消す

Chromeのメニューバーからキャッシュを消す方法は、特別な設定を覚える必要がなく、いつもの画面操作だけで使えます。
画面上部の「Chrome」→「閲覧履歴データの消去」を選ぶと、出てきたダイアログで「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れてワンクリックでスッキリできます。手順がシンプルなので、急いでブラウジングを軽くしたいときにピッタリです。
メニューバー操作はショートカットにも対応していて、Option+Command+Eを使うとダイアログを一発で呼び出せます。マウスを動かす時間すら惜しいときには、このショートカットが頼りになります。
①Chromeを開いて右上の︙をクリック
画面右上にある︙をクリックしてください。ここからキャッシュリセットの操作を進められます。
②メニューで設定を選ぶ
画面左上のChromeをクリックするとプルダウンが開きます。その中にある設定を選びましょう。マウスをゆっくり動かすと確実に選べます。
③プライバシーとセキュリティを開く
Chromeの右上にある三点アイコンをクリックして設定画面を表示します。
左側メニューからプライバシーとセキュリティを選んでクリックします。
④閲覧履歴データを削除を押す
ボタンをクリックすると選んだ期間と項目のデータがサクッと消えます。きちんと反映されるまで数秒待ってください。
⑤期間を全期間にしてキャッシュされた画像とファイルにチェック
履歴を消去するダイアログで「期間」のプルダウンをクリックして、表示される一覧から「全期間」を選びます。最初は「過去1時間」などに設定されていることが多いので忘れずに切り替えてください。
項目リストから「キャッシュされた画像とファイル」のチェックボックスをオンにします。これで古い画像やスタイルシートの残骸を一気にクリアできるので、動きが重くなったページもリフレッシュされやすくなります。
⑥データを削除を押して完了
画面下の「データを削除」をクリックすると指定した期間のキャッシュが一気に消えます。操作が終わったらChromeを再読み込みして、サクサク動く軽快さをぜひ体感してください。
ショートカットキーでパパッと消す

ショートカットキーを使うと、Chromeのキャッシュをすばやくリセットできます。いちいちメニューをたどらずにキーボードだけで操作できるので、プログラミング中に変更をすぐ確認したいときにぴったりです。
この方法は、表示中のタブだけをハードリロードする形でキャッシュを消去します。コードを修正した直後や最新の画像を確実に読み込みたいときに使うと、手順がシンプルで作業が途切れません。
①Chromeを前面にして⌘+Shift+Deleteを押す
Chromeがアクティブな状態でこのキーを押すと、閲覧データを消すための設定画面がポップアップで開きます。
英字配列でも日本語配列でも同じ操作です。⌘キーは画面左下、Shiftは左右どちらでも押しやすいほうを使いましょう。
②ダイアログで期間と項目を選ぶ
画面上部のフィルターアイコンをクリックしてダイアログを開きます。
期間欄でカレンダーを開いて開始日と終了日をそれぞれ選択し、希望の範囲を設定します。
項目リストから必要なデータ名にチェックを入れます。Shiftキーを押しながらクリックすると連続で選べて便利です。
すべて設定できたらダイアログ下部の適用ボタンを押して結果を表示してください。
③データを削除をクリック
表示されたダイアログ下部の「データを削除」をタップすると、選んだ期間のキャッシュや Cookie がまとめてきれいに消えるよ。
開発者ツールでピンポイント消す

開発者ツールを使う方法なら、Chromeのキャッシュを全体ではなく、必要な部分だけサクッと消せます。特定のリクエストをリロードして最新データを読み込みたいときにピッタリです。
- Networkタブを開いて「Disable cache」にチェックを入れると再読み込み時にキャッシュを無効化できる
- 特定のリソースを右クリックして「Clear browser cache」でそのファイルだけ再取得できる
- ページを閉じると元のキャッシュ設定に戻るので、本番環境への影響がない
この方法は開発中のデバッグやスタイル調整のときに大活躍します。ブラウザの再起動なしでパッと更新できるので、作業のテンポを崩さずに進められます。
①対象サイトを開き右クリックで検証を選ぶ
Chromeでキャッシュを確認したいサイトを開いたら、ページ内の好きな場所で右クリックします。メニューが出たら、検証を選ぶだけでデベロッパーツールが立ち上がります。
②Networkタブを開きリロードアイコンを長押し
まずChromeを開き、⌥(Option)+⌘(Command)+Iを同時に押してデベロッパーツールを起動します。
上部に並ぶタブからNetworkをクリックしてください。
次にアドレスバーの隣にある⟳マーク(リロードアイコン)をマウスで押し続けます。
長押しすると「通常の再読み込み」「キャッシュを無視して再読み込み」「ハード再読み込み」が出るので、一番下のハード再読み込みを選びます。
この操作でキャッシュを完全にクリアした状態でページが更新され、重さが解消しやすくなります。
③Empty Cache and Hard Reloadを選ぶ
リロードボタンを長押しすると3つの選択肢が並びます。その中からEmpty Cache and Hard Reloadをクリックしてください。これで古いキャッシュが完全にクリアされ、新鮮なデータだけでページが読み込まれます。
Chromeのアドレスバー左側にある再読み込みアイコンをクリック&ホールドします。
表示されたメニューからEmpty Cache and Hard Reloadをクリックします。
実行中のフォーム入力や未保存データは消えることがあります。大事な情報はあらかじめ保存しておいてください。
キャッシュクリアで広がる快適ワザ

キャッシュをリセットするとChromeの動きがぐっと軽くなります。普段のネットサーフィンだけでなく、ウェブ制作やトラブル対応にも役立つ応用ワザをまとめました。
応用技 | 効果 |
---|---|
定期的なキャッシュ全消去 | ブラウザの動作を常に最適化してサクサクを維持 |
開発ツール利用前のキャッシュリセット | 最新のスタイルやスクリプトを確実に反映 |
特定サイトのみキャッシュクリア | ログイン情報や設定を残しつつ不具合を解消 |
自動スクリプトでキャッシュ管理 | 毎回手動で消さずに定期的にリセットして手間を削減 |
それぞれのワザを使い分けると、Chromeをもっと快適に使いこなせます。次からは具体的な手順を見ながら、ぜひチャレンジしてください。
サイト別にキャッシュだけ消してログインを残す

ログイン情報をそのままにして、表示だけサクッとリフレッシュしたいときに頼りになる方法です。サイトごとにキャッシュだけを消せば、再ログインの手間を省きつつ最新のデータを読み込めます。
Chromeのデベロッパーツールを使えば、特定サイトのキャッシュだけを選んで消去できます。実際に試してみると、ログイン状態はそのままに、見た目や動作の最新化がスムーズに行えるので、とってもラクでした。
普段から複数のサービスにログインしていると、全履歴クリアだとまたガチャガチャ必要になりますよね。サイト別クリアは、無駄な再設定を減らして快適にブラウジングしたいプログラマーさんにもおすすめのテクニックです。
設定のサイト設定から対象ドメインを開きキャッシュを削除
特定のサイトだけキャッシュを消すときは、Chromeの設定画面からサイトごとのデータ一覧を開いて、対象ドメインを見つけて削除します。
Chromeを起動して画面右上の︙アイコンをクリックし、メニューから設定を選びます。ショートカット⌘+,でも同じ画面が開きます。
左サイドの「プライバシーとセキュリティ」をクリックし、「サイトの設定」を選びます。さらに「権限とデータを表示」を押して全サイトの一覧を開きます。
検索ボックスにキャッシュを消したいドメイン(例:example.com)を入力し、リストに表示されたサイト名をクリックします。続いて「データを削除」を押すと、そのサイトのキャッシュだけを消せます。
開発作業中にリロードだけで最新状態をキープ

手動でキャッシュをポチポチ消すのは意外と手間ですよね。そんなときはChromeのデベロッパーツールを活用してみましょう。
デベロッパーツールを開いて「キャッシュを無効にする」にチェックを入れるだけで、以降そのタブではリロードするたびに常に最新のファイルを読み込んでくれるようになります。毎回キャッシュクリアをしなくてもいいので、コードを書いたらすぐに反映を確認できるのがうれしいポイントです。
Developer ToolsでDisable Cacheにチェックを入れたまま更新
対象ページをChromeで開いてから、⌘+Option+I
を押してDeveloper Toolsを表示します。
Developer Toolsの上部メニューからNetworkタブをクリックして開きます。
Networkタブ内のDisable Cacheにチェックを入れたまま、更新ボタンをクリックするか⌘+R
でページをリロードします。
Developer Toolsを閉じるとDisable Cacheの設定がリセットされます。
拡張機能で自動おそうじにする

Chrome用の拡張機能を入れるだけで、キャッシュのおそうじを自動化できます。例えば「Clear Cache」や「Click&Clean」といった拡張をインストールすると、タブを閉じたときやブラウザ起動時に設定したタイミングでキャッシュをパパっと削除してくれます。毎回手動で設定画面を開く手間がなく、気づかないうちに快適な動作環境がキープできるのが嬉しいポイントです。
プログラマー目線でいうと、拡張ごとに細かな設定ができます。特定のサイトだけキャッシュを残すホワイトリスト機能や、クッキーは残してキャッシュだけ消すオプションなど、自分の開発スタイルに合わせたカスタマイズもOKです。おそうじの時間が短いほどMacにも優しく、ブラウジングが軽くなるのを実感できるはずです。
Auto Cache Cleanerを入れて間隔を設定
Chromeのメニューから拡張機能管理を開き左下のメニューからChromeウェブストアへアクセスします。検索欄にAutoCacheCleanerと入力して、表示された拡張機能の「Chromeに追加」をクリックし「拡張機能を追加」を選びます。
ツールバーのジグソーパズルアイコンを開きAutoCacheCleanerをピン留めします。アイコンをクリックして歯車マークを選びInterval欄に任意の秒数(例60)を入力しSaveを押して完了です。
よくある質問

- Chromeのキャッシュをリセットすると具体的にどうなりますか?
-
古いデータがいったんリセットされるので、画面の表示や動きが新鮮な状態に戻ります。これまで崩れていたレイアウトや読み込み遅延が改善されやすくなります。ただし、保存したログイン状態や一部設定も消えることがあるので、大事なデータは先にバックアップしておくと安心です。
- キーボードショートカットでキャッシュを一瞬でクリアできますか?
-
⌘+Shift+Rを押すと、そのページだけハードリロードが実行され、キャッシュを無視して再読み込みします。全体のキャッシュを消したいときは、設定画面から「閲覧履歴データを削除」してください。用途に合わせて使い分けると便利です。
- キャッシュを自動でクリアする手段はありますか?
-
デベロッパーツールの「Network」タブで「Disable cache」にチェックを入れると、開発中は常にキャッシュを無効化できます。また、シークレットモードを開くと起動ごとにキャッシュが残らないので手軽です。自動化したい場合は「Clear Cache」などの拡張機能を導入するとワンクリックでクリアできて便利です。
キャッシュを消すとパスワードも消える?
キャッシュを消すとブラウザの一時的なデータだけが削除されるので、保存したパスワードは消えません。
Chromeの設定画面で「キャッシュされた画像とファイル」だけにチェックを入れて削除すれば、ログイン情報はそのまま残ります。
「Cookieと他のサイトデータ」を一緒に選ぶとログイン情報がリセットされるので注意してください。
履歴とキャッシュは何が違う?
ブラウザの「履歴」は、訪れたページの記録を指します。サイトのURLや閲覧日時がメモされていて、あとから見返したいときに便利です。一方「キャッシュ」は、ページの画像やスタイルシートなどを一時的に保存する仕組みです。次に同じページを開くときに素早く表示できるようにしてくれます。
項目 | 履歴 | キャッシュ |
---|---|---|
役割 | どのページをいつ見たかを記録 | ページ読み込みを速くするためにデータを保存 |
保存内容 | URLと日時 | 画像・CSS・JavaScriptなどの一時データ |
消去すると | 過去の閲覧リストがクリア | 再訪問時に読み込みが少し遅くなる |
この違いをおさえると、キャッシュだけを消したいときに誤って履歴を削除してしまう心配が減ります。
消したあとページが真っ白になるのはなぜ?
キャッシュを消すと、ブラウザが一時的にページをレンダリングするためのCSSやJavaScriptなどのファイルを持っていない状態になります。そのため、いったん何も表示せずにネットワークから新しいデータを取得しようとして、画面が真っ白に見えることがあります。
ページを再読み込みすると、改めて必要なリソースをダウンロードして表示が復活します。もしそれでも白いままなら、サービスワーカーが古いキャッシュを握っている場合もあるので、開発者ツールでサービスワーカーを無効にしてみてください。
ショートカットが反応しないときは?
ショートカットがうまく動かず焦る気持ち、よくわかります。たまにMac側のキー設定や他のアプリとの競合でChromeの⌘+Shift+Rが反応しないことがあります。
そんなときはシステム環境設定のキーボード設定を開いて、同じショートカットが他の操作に割り当てられていないか確認してみてください。
すぐに手を動かしたい場合は、Chromeのメニューバーから手動でキャッシュを消す方法もあります。メニューの「履歴」→「閲覧履歴データを消去」を選んで、期間を設定すればワンクリックでクリアできます。
さらにこだわるなら、KeyRemapやKarabiner-Elementsのようなキーカスタマイズアプリを使って、Chrome専用のリロード用ショートカットを自分好みに設定するのもおすすめです。
まとめ

ここまでChromeのキャッシュをさっとリセットする手順をご案内しました。
デベロッパーツールでのワンクリッククリアと、ターミナルでのキャッシュフォルダ削除、どちらも数秒で実行できる実体験ベースの方法です。
動きが重くなったときは迷わずこれらの手順を試して、すっきり軽快なChromeを手に入れてください。