大事なPDFが開けずに焦っている気持ちはよく分かります。
この記事を読むとMacの標準アプリPreviewを使ってパスワード付きPDFを安全かつ確実に解除する手順が順を追って分かり、よくあるつまずきの直し方や作業を短縮するコツまで身に付きます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 独自コンテンツ1 | 実体験に基づくPreviewでの具体的手順とつまずきやすいポイントの図解的説明。 |
| 独自コンテンツ2 | プログラマー視点でのトラブル回避と安全なパスワード管理のコツ。 |
| 独自コンテンツ3 | 自動化やTerminalコマンドを使った応用テクニックの紹介。 |
操作は思ったより簡単ですので落ち着いて一つずつ進めれば短時間でできるようになります。さっそく一緒にやってみましょう。
Macエンジニア慌てずに大丈夫です。手順通りに進めれば確実に解除できますので安心して読み進めてくださいね。
Macでパスワード付きPDFをPreviewで解除する方法
Previewでパスワード付きPDFを開き、正しいパスワードを入力すると暗号化を解除して保存できます。ここではFinderから開く方法と書き出し設定で暗号化をオフにして保存する手順をやさしく解説します。
- Previewでローカルに読み込みそのまま書き出して暗号化を外す方法。
- AdobeAcrobatなどのデスクトップアプリで扱う方法。
- 信頼できるオンラインサービスで解除する方法だが機密情報には注意すること。
扱うファイルが機密ならまず複製を作ってから作業してください。ローカルで処理するのが安全で可能ならオフライン環境で作業すると安心です。
Previewでパスワードを入力して解除する手順
まずPDFをPreviewで開いてパスワード入力ダイアログが表示されたら正しいパスワードを入力してください。正しいパスワードを入れるとPDFの中身が表示されます。
中身を確認したらファイルメニューの書き出すを使って暗号化に関するチェックを外して保存します。保存後に開き直してパスワードが不要になっているか必ず確認してください。
Finderで該当のPDFをダブルクリックしてPreviewで開く
Finderで目的のPDFをダブルクリックしてPreviewで開きます。別のアプリで開く場合はファイルを右クリックしてこのアプリケーションで開く→Previewを選んでください。
パスワード入力後にファイルの書き出すで暗号化をオフにして保存する
表示されたパスワード欄に正しいパスワードを入力してPDFを開きます。中身が表示されることを確認してください。
Previewのファイル→書き出すを選びフォーマットをPDFにして暗号化やパスワードのチェックを外し別名で保存します。元ファイルは念のため残しておくと安全です。
Macで印刷機能を使って編集制限のみのPDFを解除する方法
編集制限だけのPDFはMacの印刷機能で別名保存すると解除できることが多いです。Previewやブラウザから印刷→PDFで新しいファイルを作るだけなので手軽に試せます。
強い暗号化や所有者パスワードがあると使えませんが、日常的に書き込みやテキスト修正をしたいときにはまずこの方法を試すと手早く解決できます。
- Previewで開いて印刷→PDFとして保存する。
- ChromeやSafariの印刷からPDFを作る。
- 解除できない場合はパスワード入力か専用ツールを使うことを考える。
PreviewやChromeからプリントして新しいPDFを作る手順
PreviewやChromeからプリントして新しいPDFを作る手順はとてもシンプルです。ファイルを開いてファイルメニューのプリントを選びプリントダイアログでPDFとして保存を選ぶだけです。
保存すると注釈の扱いや画像品質が変わることがあるので必ず中身を確認してください。パスワードで開けないPDFにはこの方法は使えない点にも注意してください。
PDFを開いてファイル→プリントを選び左下のPDFメニューからPDFとして保存する
対象のPDFをPreviewで開くかChromeで表示しておきます。開けない場合はパスワードが必要です。
画面上部のファイルメニューからプリントを選びます。ショートカットはCommand+Pでもできます。
プリントダイアログ左下のPDFメニューをクリックしてPDFとして保存を選び保存先とファイル名を指定して保存します。保存後に内容を確認してください。
Macのターミナルでqpdfを使ってPDFロックを解除する方法
ターミナルでqpdfを使えば、パスワード付きPDFのロックをサクッと外せます。敷居は低く、コマンドを一つ叩くだけで別名のファイルとして保存されるので元ファイルはそのまま残ります。
準備はとてもシンプルでHomebrewでqpdfを入れるだけです。ファイルの種類や設定によってはパスワードの入力が必要な場合があるので、その点だけ気をつけてください。
やることは短くて、ターミナルを開きqpdf –decrypt ’入力.pdf’ ’出力.pdf’を実行するだけです。プログラマー的には新しい名前で出力してバッチ処理するのが一番安全です。
qpdfで単一ファイルを解除する具体的なコマンド
単一ファイルを解除するには、対象PDFと出力先ファイル名を指定してqpdf –decryptを使います。多くの場合ユーザーパスワードかオーナーパスワードのどちらかを求められるので、パスワードは手元に用意しておくとスムーズです。
実行すると新しいファイルが作られて元ファイルは変更されません。出力先を同名で上書きすると元のファイルが失われるので、最初は別名で出力することをおすすめします。
ターミナルを開きqpdf –decrypt ‘入力.pdf’ ‘出力.pdf’を実行する
LaunchpadやSpotlightでターミナルを起動し、操作したいフォルダに移動します。初めてならデスクトップやダウンロードフォルダで試すと安心です。
qpdf –decrypt ’入力.pdf’ ’出力.pdf’を実行します。パスワードが必要な場合は求められるので入力してください。
qpdfで複数ファイルを一括で解除するワンライナー
複数ファイルを一気に解除したいときはワンライナーが便利です。同じフォルダ内のPDFをまとめて処理できるので、1つずつコピペする手間がなくなります。
実行前に必ずバックアップを取り、実行するディレクトリが正しいか確認してください。処理結果はunlocked_プレフィックスで作られるので元ファイルと見分けやすくなります。
ターミナルでfor f in *.pdf; do qpdf –decrypt “$f” “unlocked_$f”; doneを実行する
cd 対象のフォルダで該当フォルダに移動します。ここで間違えると他のファイルに影響するので気をつけてください。
for f in *.pdf; do qpdf –decrypt ”$f” ”unlocked_$f”; doneを実行します。処理中にパスワードが必要なファイルがあると入力を求められます。
実体験に基づく応用Macで複数PDFを解除して結合する方法
Macで複数のパスワード付きPDFをまとめて解除して1つにする作業は、最初は面倒に感じるかもしれませんが、少し自動化すると一気に楽になります。ここではqpdfを使ってロックを外す処理をAutomatorのクイックアクションに組み込み、解除済みファイルをPreviewで1つにまとめる実体験に基づく手順をやさしく紹介します。処理対象が多くてもフォルダに放り込むだけで順次処理できるようにしておけば時間を節約できます。
- Automatorでクイックアクションを作りフォルダに入れたら自動でqpdf解除する方法。
- Previewで解除済みファイルを開きサムネイルをドラッグして結合する方法。
- 大量処理ならコマンドラインやスクリプトでバッチ化してログを残す方法。
Macエンジニア慣れないうちは緊張するかもしれませんが一度流れを作れば毎回同じ作業を繰り返す必要はありません。安心してゆっくり進めてくださいね。
パスワードの解除はファイル所有者や配布元の許可がある場合に限って行ってください。
Automatorでフォルダに入れたら一括でqpdf解除するクイックアクションの作り方
Automatorで作るクイックアクションは、Finderからファイルを右クリックしてすぐ実行できるので作業がとてもスムーズになります。qpdfはパスワード付きPDFの暗号化解除が得意なコマンドラインツールなので処理をAutomatorのシェルスクリプトに渡すだけで利用できます。
事前にHomebrewでqpdfを入れておき、Automatorで実行する際にフルディスクアクセスやファイルアクセス許可を与えておくとつまずきにくくなります。まずは少量のファイルで動作確認してから大量処理に移すのがおすすめです。
Automatorで新規クイックアクションを作りシェルスクリプトにqpdfコマンドを貼り付け保存する
Automatorを開きクイックアクションを新規作成し、ワークフローの入力を「ファイルまたはフォルダ」に設定します。
「シェルスクリプトを実行」アクションを追加し、引数として渡されたファイルを処理するためのqpdfコマンドを貼り付けます。
保存時に分かりやすい名前を付けておくとFinderのコンテキストメニューからすぐ呼び出せます。
解除済みPDFをPreviewで結合して1つのPDFにする手順
qpdfで解除したPDFはPreviewで簡単に結合できます。複数の解除済みPDFを同時に開きサムネイル表示にして、ページをドラッグしてひとつのウィンドウにまとめていきます。
順番を整えたらファイル→書き出すで1つのPDFとして保存してください。画質やメタデータの確認も忘れずに行うのがおすすめです。
Previewで全てのPDFを開きサムネイルにドラッグしてファイル→書き出すで保存する
Finderで結合したい解除済みPDFを全て選択し右クリック→このアプリケーションで開く→Previewを選びます。
Previewのサムネイル表示を有効にし、別ウィンドウのページをドラッグして一つのウィンドウにまとめ順番を整えます。
順番を確認したらファイル→書き出すを選び保存先とファイル名を指定して1つのPDFとして保存します。
よくある質問
- Previewでパスワード付きPDFが開けない理由は何ですか。
ほとんどの場合は正しいパスワードが必要だからです。パスワードを入力しても開けないときはファイルが壊れているか、特殊な暗号方式で作られていてPreviewが対応していないことがあります。まずは作成元に確認するのが安全です。
- PDFは開けるけど印刷や編集ができない場合はどうすればいいですか。
一度パスワードを入れてPDFを開いたら、ファイルメニューの複製または書き出しで新しいPDFとして保存すると保護が外れることがあります。別の手順としてプリントメニューからPDFを書き出す方法も手軽です。どちらも元ファイルに影響を与えずに試せます。
- パスワードが分からないPDFを解除できますか。
正当な権利がない場合に解除することはおすすめできませんし、違法になる可能性があります。どうしても必要な場合は作成者や配布元に連絡してパスワードを教えてもらうのが一番確実で安全です。
- Preview以外で安全に解除する方法はありますか。
Adobe Acrobat Proなら元パスワードを入力することでセキュリティを解除できますし、業務で使うなら信頼できる選択肢です。パスワードがある前提ならqpdfのようなコマンドラインツールも手早く扱えます。
- コマンドラインでの解除は難しいですか。
パスワードが手元にあれば難しくありません。qpdfのようなツールならワンコマンドで保護を外せてスクリプト化もできるので、複数ファイルを処理するときに便利です。初心者でも手順を一つずつ追えば使えます。
- 開いたときのパスワードをMacに保存できますか。
はい。パスワード入力ダイアログでキーチェーンに保存するチェックを入れられる場合がありますし、後からキーチェーンアクセスで管理できます。セキュリティが気になるときは保存せず都度入力するのが安全です。
まとめ
パスワード付きPDFは、パスワードがわかっていればMac標準のPreviewで簡単に解除できます。PDFをPreviewで開きパスワードを入力してから、ファイルメニューの「書き出す」で暗号化のチェックを外して保存すればパスワードなしのPDFが作れます。
パスワードが不明な場合は送信者に確認するのが確実で安全です。勝手に解除する行為は個人情報や著作権に触れる可能性があるため避けてください。
よく使うPDFはキーチェーンに保存すると再入力が不要になり便利です。作業前に元ファイルをコピーしておくと万が一のときに安心です。