作業中にMacが急にスリープして作業が中断されて困っている方も多いでしょう。
この記事を読めばシステム設定から直感的にスリープ時間を変更する方法とターミナルで細かく調整するコツやよくあるトラブルの直し方まで、順を追って分かりやすく学べます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実践的な手順 | 画面上の操作をステップごとに示すので迷わず設定できます。 |
| プログラマー向けの小技 | pmsetやcaffeinateといったコマンドの使い分けや自動化のヒントを紹介します。 |
| トラブル対応の事例 | スリープが期待どおりに動かないときの確認ポイントと具体的な直し方を実例で示します。 |
すぐに設定を変えたい人もより細かく制御したい人もこの記事どおりに進めれば快適なスリープ設定にできるようにしていますので安心して読み進めてください。
Macエンジニア初めてでも大丈夫です。ゆっくり一緒に手を動かしていけば必ず設定できますから、気楽に読み進めてくださいね。
Macでシステム設定からスリープ時間を変更する方法


Macのスリープ時間は気軽に変えられます。初めてでも迷わないようにやさしく手順を追っていきます。
ここではシステム設定から行う方法を中心に説明します。バッテリー使用時と電源接続時で設定を分けられる点がポイントです。
実務で役立つちょっとしたコツも紹介します。ビルドやダウンロード中に勝手にスリープしないようにする設定など実用的なアドバイスです。
MacBookのバッテリー使用時にスリープ時間を変える方法


バッテリー使用時は節電を優先して短めのスリープにするのがおすすめです。システム設定のバッテリーからディスプレイオフまでの時間とコンピュータスリープの時間を別々に設定できます。
長時間作業するときはディスプレイのみ短くしてコンピュータは長めにするのが使いやすいです。ビルド中や大きなダウンロード中はスリープを抑止するツールを使うと安心です。
Appleメニュー→システム設定またはシステム環境設定→バッテリーまたは省エネルギーを開く
画面左上のAppleマークをクリックします。
macOSのバージョンに応じてシステム設定またはシステム環境設定を開いてください。
設定画面内でバッテリーまたは省エネルギーをクリックして対象の設定画面に進みます。
バッテリータブ内のスライダーでディスプレイオフとコンピュータスリープを調整して保存する
バッテリータブ内のディスプレイオフとコンピュータスリープのスライダーを好みに合わせて動かします。
設定は即時反映されますので一度動作を確認してください。必要なら微調整して使いやすくします。
電源接続時のスリープ時間を変更する方法


電源接続時はバッテリーのことを気にせずスリープを遅くできます。システム設定の電源アダプタや省エネルギーで接続時のディスプレイオフ時間とコンピュータスリープ時間を設定できます。
サーバー用途や長時間のビルド中はスリープを長めにするか無効にすると便利です。一時的にスリープを抑止したい場合はターミナルのcaffeinateコマンドが役に立ちます。
システム設定の電源アダプタまたは省エネルギーで接続時のスリープ設定を変更して適用する
システム設定のサイドバーや省エネルギーのタブで電源アダプタまたは接続時の設定を選択します。
接続時のディスプレイオフとコンピュータスリープのスライダーを調整して、必要ならスリープを無効にします。
ウィンドウを閉じれば設定は保存されます。変更が反映されない場合は一度ログアウトしてみてください。
Macでターミナルのpmsetを使って細かくスリープ時間を設定する方法


ターミナルのpmsetを使うと、システム環境設定よりずっと細かくスリープ動作を調整できます。最初は少し怖く感じるかもしれませんが、コマンドはシンプルでやってみると安心です。
- 現在の設定を確認するにはpmset -gを使います。
- バッテリー接続時と電源接続時で別々に設定するには-bと-cを使います。
- ディスプレイだけを寝かせたいときはdisplaysleepを設定します。
まずは確認してから変更するのがおすすめです。sudoを使うので管理者パスワードが求められますが、落ち着いて入力すれば大丈夫です。



初めてでも心配いりません。まずは確認だけして出力を眺めてみると、どこを変えればよいかが自然と見えてきますよ。
バッテリーと電源接続で個別にスリープ時間を設定する方法


バッテリー使用時と電源接続時では好みが分かれる場面が多いです。外出先では短めにしてバッテリーを節約し、自宅では長めにして快適に使うといった使い分けができます。
pmset -gを実行してbattery chargerの設定を確認します。どの値が今使われているかをまず把握してください。
sudo pmset -b sleep 10でバッテリー接続時のスリープを10分に設定します。sudoが必要ですのでパスワードを入力してください。
sudo pmset -c sleep 30で電源接続時のスリープを30分に設定します。設定は即時反映されますので動作を確認してください。
ターミナルでpmset -gで現在設定を確認する
ターミナルでpmset -gを実行します。出力にbattery chargerの項目があり現在の値が一覧で表示されます。
sleepやdisplaysleepなどの値が分単位で出ます。意図しない値がないかをチェックしてから変更してください。
sudo pmset -b sleep 10とsudo pmset -c sleep 30などで-bと-cを使って分けて設定する例
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バッテリー用の例 | sudo pmset -b sleep 10 でバッテリー接続時のスリープを10分に設定します。 |
| 電源接続用の例 | sudo pmset -c sleep 30 で電源接続時のスリープを30分に設定します。 |
| 両方に適用する例 | sudo pmset -a sleep 20 ですべての電源状態に対して20分に設定します。 |
ディスプレイだけをスリープさせる設定方法


ディスプレイだけを眠らせたい場面はよくあります。例えば長時間処理を走らせつつ画面は消したいときなどです。pmsetのdisplaysleepを使うと表示装置のスリープだけを制御できます。
sudo pmset -a displaysleep 5 のように設定すると、ディスプレイが5分で消えます。システム本体のスリープは別に設定できます。
sudo pmset -a displaysleep 5のようにdisplaysleepを使って分単位で設定する
sudo pmset -a displaysleep 5 と入力してディスプレイのみを5分でスリープにします。-aは全ての電源状態に適用します。
pmset -gでdisplaysleepの値が反映されているかを確認します。期待どおり動かないときは再起動せずに設定を見直してください。
Macで一時的にスリープを防いだりスケジュールで制御する方法


ちょっとMacが勝手にスリープするのを止めたいときは、簡単なコマンドで一時的に止める方法と、決まった時間に起動やスリープを自動で切り替えるスケジュール設定という二つのやり方がある。どちらも手軽に使えて場面によって使い分けられるので心配はいらない。
普段の作業中や長いビルドはコマンドでさっと防ぎ、毎日決まった時間に動かしたい処理はスケジュールに任せるのがおすすめだ。プログラマーならスクリプトに紐づけておくと運用が楽になる。
以下ではcaffeinateによる一時的な抑止と、システム設定やpmsetを使ったスケジュール設定の具体的な例をわかりやすく紹介するので、自分の使い方に合わせて試してみてください。
caffeinateで一定時間やプロセスに合わせてスリープを防ぐ方法


caffeinateはターミナルから使うシンプルなコマンドで、指定時間だけスリープを止めたり、あるプロセスが動いている間だけ抑えることができる。使い方は直感的なので初めてでも迷わず使えるのが嬉しいポイントだ。
日常的には長時間のビルドや大きなダウンロードをするときに使うと便利だ。指定時間が終われば自動で通常状態に戻るので、後で解除を忘れて慌てることも少ない。
caffeinate -t 3600で1時間防ぐ例とcaffeinate -i 実行コマンドでプロセスに紐づける例
1時間だけスリープを止めたいときはcaffeinate -t 3600と入力すると3600秒だけ抑止できる。手短に試したい作業に向いている使い方だ。
あるコマンドの実行中だけ止めたいときはcaffeinate -i コマンドの前に付けるか、caffeinate -w PIDで特定のプロセスIDに合わせて抑止すると便利だ。
スケジュール機能で自動的にスリープや起動を設定する方法


macOSにはGUIのシステム設定で起動やスリープのスケジュールを設定する機能がある。曜日や時間を指定して自動で電源オンやスリープに移行できるので、夜間バッチや定期メンテナンスに役立つ機能だ。
ターミナルから細かく管理したい場合はpmsetコマンドを使う方法がある。cronやlaunchdと組み合わせればより柔軟な自動化ができるので、作業に合わせて使い分けるとよい。
システム設定またはシステム環境設定のスケジュールから設定する手順とpmset scheduleの実例を使う
システム設定→バッテリーまたは節電の項目を開きスケジュールを選ぶ。起動やスリープの時間と曜日を入力して保存すれば設定は完了する。
端末から一回だけの起動を予約する例はsudo pmset schedule wakeorpoweron ‘2025-12-12 07:00:00’と入力する方法だ。細かいオプションはman pmsetで確認できる。
応用 Macで状況に応じてスリープ設定を自動切替する方法(ショートカットとスクリプト)


状況に応じてスリープ設定を自動で切り替えると作業がスムーズになりバッテリーも守れます。電源に繋いだら長めにしてバッテリー駆動時は短めにするなど細かく調整すると快適です。
ここでは手軽に始められるショートカット自動化と、スクリプト+launchdでの確実な切り替え、外部ディスプレイ接続を検出して設定を変える方法の三つを紹介します。エンジニアならではの小ワザも交えているので自分の使い方に合わせて選んでください。
- ショートカットアプリで電源接続や時間トリガーを作りpmsetを実行する方法。
- bashスクリプトを作りlaunchdで起動して電源や接続イベントでpmsetを切り替える方法。
- 外部ディスプレイの有無を検出して表示スリープや全体のスリープ設定を切り替える小ネタ。
ショートカットやスクリプトで電源状態や外部ディスプレイ接続時にpmsetを切り替える方法


ショートカットアプリでは「スクリプトを実行」を使ってpmsetコマンドを投げられます。電源接続や短い間隔のトリガーを組み合わせるとほぼリアルタイムで切り替わるので手軽に運用できます。
下に示すbashは簡単な例で外部ディスプレイの有無をioregで判定しそれぞれpmsetで設定を変えます。値は環境に合わせて調整しsudoで実行するかlaunchdに登録して自動化してください。
#!/bin/bash
# バッテリーと電源での基本例
pmset -b sleep 5
pmset -c sleep 60
# 外部ディスプレイの有無で表示スリープを切替え
if ioreg -lw0 | grep -q IODisplayConnect; then
pmset -a displaysleep 0
else
pmset -a displaysleep 15
fi
よくある質問


- スリープ時間はどこで変えればいいですか
最新のmacOSではシステム設定の「バッテリー」や「省エネルギー」あたりにスリープに関する項目があります。表示だけを消す設定と本体を休ませる設定が分かれている場合があるので、それぞれ確認すると迷いにくいです。
- 画面だけ消えて本体はスリープしないのはどうしてですか
画面オフとコンピュータのスリープは別物になっています。アプリや共有設定がバックグラウンドで動いていると本体が眠らないことが多いので、設定やエネルギー使用状況を見て原因を探すと見つかりやすいです。
- ノートMacで蓋を閉じたらどうなりますか
基本は蓋を閉じるとスリープしますが、外部ディスプレイや電源につないでいるとスリープを防げます。短時間で作業を続けたいときはターミナルのコマンドや専用アプリで一時的にスリープを抑える方法も使えますが、バッテリー消費には注意してください。
- ターミナルでスリープ設定を変更できますか
はい、pmsetというコマンドで細かく設定できます。普段はシステム設定で十分ですが、複数台を同じ設定にしたいときや自動化したいときに活躍します。
- 勝手にスリープしないときのよくある原因は何ですか
バックアップやファイル共有、音楽再生といったアプリが邪魔をしていることが多いです。エネルギー表示やアクティビティモニタのエネルギータブを見れば、どのプロセスが眠りを妨げているか確認できます。
- 特定の時間に自動でスリープや起動はできますか
スケジュール機能で自動オンや自動スリープを設定できます。電源に関係する動作も含めて細かく設定できるので、夜間の作業制御や朝の自動起動に便利です。
まとめ


ここまで読んでくれてありがとう。Macのスリープ時間はシステム設定から直感的に変更できますし、バッテリー駆動時と電源接続時で別々に設定できます。ちょっと触れば好みの挙動にすぐ合わせられます。
やることは単純で、システム設定→バッテリー(または省エネルギー)→スリープまでの時間を選ぶだけです。開発作業や動画視聴など状況に応じて短めと長めを使い分けると便利です。より細かい制御が欲しい場合はターミナルのpmsetコマンドで設定できる点も覚えておくと安心です。
外付けドライブやネットワーク共有を使っているときはスリープで接続が切れる場合があるので注意してください。バッテリー駆動時は短めに設定するとバッテリーの持ちが良くなります。
