スリープ中に外付けHDDやUSB機器の接続が切れて困っていませんか。
この記事を読むと、Macの設定とちょっとした工夫でスリープ中もUSB給電を維持する方法と、問題が出たときにすぐ試せる対処法が分かります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 独自コンテンツ1 | システム設定だけで電源を維持する手順を分かりやすく紹介します。 |
| 独自コンテンツ2 | pmsetコマンドで細かく制御するプログラマー視点の裏ワザを載せます。 |
| 独自コンテンツ3 | 電源アダプタやケーブルの選び方と省エネ設定を組み合わせた応用テクニックを解説します。 |
これから順を追って設定を確認すれば、短時間で問題を減らして快適に使えるようになりますよ。
Macエンジニア焦らなくて大丈夫ですよ、落ち着いて順に設定を試していけば必ずUSBがスリープ中でも切れにくくなり安心して使えるようになりますよ。
Macのシステム設定でスリープ中にUSB電源を維持する方法


Macを電源アダプタに接続したままにすると、スリープ中でもUSB機器に電力を供給したい場面がよくあります。外付けHDDで夜間バックアップを回したいときや、USB給電でセンサーやオーディオ機器を動かしたいときに便利です。ここではシステム設定で電源接続時のスリープ動作を変えて、USBの通電を維持する方法をやさしく説明します。
設定は数クリックで終わり、失敗してもすぐ戻せます。ちょっとしたコツを押さえておけばトラブルを減らせるので、実務で使えるポイントも紹介します。
バッテリーと電源アダプタのスリープ設定を切り替えるパターン


ノートMacはバッテリー駆動中と電源アダプタ接続時でスリープの挙動を分けられます。普段はバッテリー節約でUSBを切り、電源接続時だけ通電を維持するのがよく使うパターンです。
エンジニア目線のコツとしては、外付け機器が常時通電を必要とするかをまず確認することと、スリープ復帰でネットワークが必要な場合はPowerNapやネットワークでのスリープ解除を調整すると安心です。設定変更後は実際に機器を繋いで動作を確かめてください。
Appleメニュー→システム設定→バッテリーまたは省エネルギーで電源アダプタ接続時にコンピュータをスリープさせないを有効にしPower Napとネットワークでのスリープ解除を調整する
Appleメニュー→システム設定を選び、左側のサイドバーでバッテリーまたは省エネルギーをクリックします。
電源アダプタ接続時にコンピュータをスリープさせないを有効にします。これで電源接続中はスリープに落ちにくくなりUSBに電力が残ります。
PowerNapとネットワークでのスリープ解除を用途に合わせてオンオフします。バックアップやリモートアクセスが必要なときは有効にすると便利です。
ターミナルでpmsetとcaffeinateを使ってスリープ挙動を制御する方法


ターミナルを使うと、pmsetとcaffeinateでMacのスリープ周りを細かくコントロールできます。ここでは電源まわりをがっちり守りたいときに使う実用的なパターンを紹介します。難しそうに見えてもコマンドを一つずつ実行すれば大丈夫です。
pmsetはシステム全体のスリープ設定を切り替えるのに向いています。caffeinateは一時的にスリープを防いでUSBや外付け機器の電源を保つのが得意です。状況に応じて使い分けると安定して周辺機器を使えます。



ターミナルのコマンドは最初は緊張しやすいですが、順を追ってやれば怖くないですよ。手元の機器を守りたいときは落ち着いて試してみてくださいね。
pmsetで深いスリープを無効化して復帰を早めるパターン


深いスリープに入るとUSBハブや外付けドライブの電源が切れてしまうことがあります。pmsetで「standby」「autopoweroff」を無効にすると復帰が速くなり、機器の電源切断を減らせます。設定は管理者権限が必要なのでsudoコマンドを使います。
まず現状を確認してから変更するのがおすすめです。設定を変えたあとは念のため動作を確かめて、問題があれば元に戻せるようにしておくと安心です。
ターミナルアプリを開きpmset -gで設定を確認しsudo pmset -a standby 0 autopoweroff 0を実行する
LaunchpadやSpotlightでターミナルを起動します。管理者権限でコマンドを実行するので、パスワード入力が求められます。
pmset -gを実行して現在のスリープ関連設定を確認します。値を控えておくとあとで元に戻せて安心です。
sudo pmset -a standby 0 autopoweroff 0を実行します。即座に反映されますが、再起動やmacOSのアップデートで変わることがあるので注意してください。
caffeinateで一時的にUSB電源を確保するパターン


caffeinateは一時的にMacをスリープさせないための手軽なツールです。USB機器の電源を維持したい短時間の作業にぴったりで、必要なときだけ実行して終わったら止めればOKです。
長時間ずっと使うならpmsetで恒久設定にする方が確実ですが、ちょこっと保ちたいときはcaffeinateが便利です。後でControl+Cで簡単に止められるのも初心者に優しいポイントです。
ターミナルでcaffeinate -iまたはcaffeinate -t 3600を実行し必要時にControl+Cで終了する
ターミナルでcaffeinate -iと入力して実行します。このコマンドはシステムをアイドルによるスリープから守り、USB電源を保つのに役立ちます。
caffeinate -t 3600のように秒数を指定すると指定時間だけスリープを防げます。3600は1時間なので必要に応じて数字を変えてください。
実行中のcaffeinateはTerminalでControl+Cを押すと止まります。バックグラウンドで動かしたいときはnohupや&を使う方法もありますが、基本は対話的に止めるのが安全です。
電源付きUSBハブや機器側で物理的に電源を維持する方法


Macがスリープ中にUSB機器の電源が切れて困るときは、機器側やUSBハブ側で物理的に電源を維持するのが一番確実です。具体的には外部電源を持つセルフパワーのUSBハブやACアダプタを備えた周辺機器を使うことで、Macが休んでいる間も給電を続けられます。手元の機器で動作を確認すると安心です。
エンジニア目線のアドバイスとしては、ハブの給電能力に余裕があるかと常時給電ポートの有無をチェックするとよいです。外付けHDDやオーディオインターフェースなど電力を多く使う機器はバスパワーだと不安定になりやすいので、しっかりしたACアダプタ付き製品を選んでください。接続状態はシステムレポートで確認できますから、導入後に必ず確認すると安心です。
セルフパワーのUSBハブや外部電源付き機器を使うパターン


セルフパワーのUSBハブや外部電源付き機器を使うと、Macのスリープ中でも機器に電力を供給し続けられます。これによって外付けドライブのマウント保持やオーディオ機器の電源維持が期待できます。
選ぶときは給電ワット数や製品説明にある「常時給電」「チャージポート」表記を確認してください。またUSB-C機器と組み合わせる場合は電力供給(PD)対応かどうかをチェックして、必要ならPDパススルー付きハブを選ぶと安心です。
ハブを接続しAppleメニュー→このMacについて→システムレポート→USBで給電状態とデバイスを確認する
ハブのACアダプタを差し込み電源を入れてください。ハブが独立した電源であることを確認してください。
ハブ経由でUSB機器をMacに接続してください。接続後に機器が通電しているかLEDや動作で確認してください。
AppleメニューこのMacについてシステムレポートを開きUSB項目を選んでください。各デバイスの給電状態や消費電流が表示されます。
スリープ復帰時にUSB機器を確実に再接続させる方法


スリープ復帰のたびにUSB機器が切れてしまうと、外付けドライブやオーディオインターフェイスで手間が増えますよね。ここでは日常的に使える選択肢をわかりやすく紹介しますので、落ち着いて設定を整えていきましょう。
- システム設定側でスリープ中の給電やネットワーク復帰を許可する。これでMac側が機器を再認識しやすくなります。
- USB機器やハブを常時給電対応のものにする。Macがスリープしても機器側の電源が残ると安定します。
- スリープ自体を短時間だけ抑えるアプリを使う。ちょっと作業を中断したいときに有効です。
まずはシステム設定でできることを試して、それでもダメなら給電ハブを導入すると効果が高いです。エンジニア目線の小技としては、外部ドライブは「接続保持」タイプのハブ経由にし、重要な機器は常時給電のUSBポートに差しておくと安定性がぐっと上がります。
BluetoothやネットワークでMacを復帰させるパターン


Macを起こす方法には主に2つあります。ひとつはBluetoothキーボードやマウスなどのデバイス操作で復帰させるパターン、もうひとつはネットワーク経由でWake on LANのように遠隔から起こすパターンです。どちらも設定次第でスムーズに動きます。
Bluetooth復帰はペアリングと「Bluetoothデバイスによるスリープ解除」の有効化が肝心です。ネットワーク復帰はルーターや接続方式の影響が出やすいので、有線接続やルーター側の設定も確認すると良いです。
システム設定→BluetoothでBluetoothデバイスによるスリープ解除を有効にしネットワーク環境でWake for network accessを有効にする
システム設定を開きBluetoothを選ぶ。使用するキーボードやマウスがペアリング済みであることを確認し、「Bluetoothデバイスによるスリープ解除を許可」または同等の項目を有効にします。
システム設定のバッテリー(または省エネ)を開き「Wake for network access」や「ネットワークアクセスでスリープ解除を許可」をオンにします。
有線接続やルーターのWake on LAN対応を確認すると成功率が上がります。ノートの場合は電源に接続していると安定しやすいです。
トラブルの切り分けと対処の流れ(MacでUSBがスリープ中に切れる原因を特定する方法)


USBがスリープ中に切れると慌てますよね。原因はソフトの設定やケーブルやハブの相性、機器ごとの省電力の振る舞いなどいくつかありますので、順を追って確かめると迷子になりません。
ざっくり言うと、ログを見て手がかりを得る、ハードを差し替えて切れるか確かめる、設定を見直す、の順が効率的です。技術的なコツとしては、ログのタイムスタンプとスリープ開始時刻を照らし合わせることが早道になります。
- Consoleで睡眠関連のログを確認して発生時刻の手がかりを探す。
- 別のUSBハブや別のケーブルで同じ機器をつないで様子をみる。
- 別のMacに同じ機器を接続して動作を比べてみる。
- システム設定のバッテリーや省エネ項目を見直して接続維持設定を確認する。
ログ確認とハード切り分けで再現性を検証するパターン


まずはログとハードの切り替えで再発するかどうかを確かめます。ログからはいつ切れたか、どのプロセスが前後に動いていたかのヒントが得られます。
次にケーブルやハブを入れ替えて同じ状況を作ってみてください。別のMacでも同じ機器を動かして切れるか確かめれば、機器側かMac側かを絞り込めます。
コンソールアプリで睡眠関連ログを確認し別のハブや別のMacで同じ機器を接続して挙動を比較する
Consoleアプリを開き’sleep’や’USB’で検索して、問題の発生時刻前後のログを確認してください。接続切断や電源管理に関する記述を探すと手がかりになります。
別のUSBハブや別のケーブルで同じ機器を接続して、スリープ中に切れるかどうかを比べてみてください。相性問題ならここで変化が出ます。
別のMacに同じ機器をつないで同じ操作を行い、切れるかどうかを確かめてください。環境依存か機器依存かを見分けられます。
よくある質問


- スリープ中にUSB機器の電源を維持できますか
できます。システム設定のバッテリーまたは省エネルギーにある「電源アダプタ接続時はスリープさせない」などの項目を有効にすると、USBの電源が維持されやすくなります。macOSのバージョンや機種によって項目名が違うことがあるので、似た項目を探してください。
- 外付けHDDがスリープで切れてしまうときの対処法は
電力不足が原因のことが多いです。まず電源付きUSBハブや別のケーブルを試して接続安定化を図ってください。合わせてドライブの省電力設定やファームウェア更新も確認すると良いです。
- 電源を維持するとバッテリーがすぐ減りますか
はい、常時USBに電力を供給するとバッテリー消費は増えます。長時間使う場合は電源アダプタにつなぐか、電源付きハブを使うのがおすすめです。短時間だけなら一時的にスリープを防ぐ方法を使うと効率的です。
- 一部のUSBメモリだけ切れてしまう原因は何ですか
機器側の設計や相性で切れることがあります。別のポートや別のPCで動作確認を行い、問題が続く場合はメーカーのツールや交換を検討してください。
- コマンドで一時的にスリープを防ぐ方法はありますか
ターミナルのcaffeinateコマンドが便利です。例えば caffeinate -i と入力すると一定時間システムスリープを抑えられますので、短時間の作業中に使うと手軽です。
まとめ


ここまでの手順で、システム設定での電源設定の確認、ターミナルでの細かい調整、セルフパワーのUSBハブを使う選択肢があることが分かったはずです。どれを使うかは接続している機器の種類と求める安定度で決めるとよいです。
まずはシステム設定のバッテリーや省エネルギーの項目を確認して、スリープ中の外部電源維持に関わる設定を有効にしてください。ターミナルのpmsetは慣れていれば細かい挙動を調整できる便利な手段で、安定を重視するならセルフパワーのUSBハブを導入するのが一番確実です。
設定後は必ず実際にスリープさせてUSB機器が切れないか確認してください。心配なら給電付きハブを優先し、ログや消費電力をチェックすると問題の早期発見につながります。



最初は少し手間に感じるかもしれませんが、落ち着いて設定を一つずつ確認すれば確実に解決できますよ。機器の電源方式を見分けるだけで状況がグッと楽になります。
