MacでSiriに尋ねても隠しコマンドが分からず、笑顔が引きつったことはありませんか。
安心して試せるように、実体験で得た楽しいフレーズ集と、設定画面を迷わず進める手順を順番に紹介します。つまずきやすいマイク感度の調整や音声が届かないときの小さなコツもまとめています。さらに、Siriが英語で答えるときの対処法や環境音を拾わないマイク位置の工夫も取り上げます。
Macをそばに置き、手順に沿って声をかければ、数分後には天気を聞くより気軽にビートボックスや即席占いを楽しめます。休憩のたびにSiriとの掛け合いで笑顔が増えるひとときを、どうぞ味わってください。好きな音楽を流しながらでもしっかり反応するコツも身につきますので、毎日の作業が少しだけ賑やかになります。
MacでSiriの隠しコマンドを話すまでのながれ

MacでSiriにちょっと変わった隠しコマンドを頼みたくなったら、まずは基本設定と起動方法を整えておくと安心です。これからご紹介する流れを押さえれば、すぐに「ボイパやって」や「おみくじやって」など楽しいリクエストを試せるようになります。
- システム設定を開く:Appleメニューからシステム設定をクリックして「Siriと音声入力」を選ぶ。
- Siriを有効化する:Siriをオンにして、マイクへのアクセス許可を確認する。
- メニューバーにSiriを追加:設定画面で「メニューバーに表示」をオンにすると、いつでもワンクリックで呼び出せる。
- Siriを起動する:メニューバーのアイコンをクリックするか、キーボードショートカット(Option+スペースなど)でスタート。
- 隠しコマンドを話しかける:「ボイパやって」や「ラップして」など、思い切って声をかけてみよう。
エンジニア目線のコツとしては、予想外の反応が返ってこないときは、システム設定のマイク感度やノイズ抑制の調整をチェックしてみてください。特に自前の外付けマイクを使うと認識精度がアップします。
以上の手順をクリアすれば、毎日ちょっとした遊び心をSiriと共有できるようになります。
Siriをオンにする

Siriを有効にしておくと、声だけでアプリの起動やメッセージ送信ができるようになり、キーボード操作に頼らずに手軽にMacを操作できます。
- ハンズフリー操作:離れた場所からでも声だけでファイル検索や音楽再生ができます。
- 音声認識のカスタマイズ:起動フレーズや反応する声のトーンを自分好みに設定できます。
- ショートカット活用:よく使う処理をSiriショートカットに登録して、さらにスムーズに操作できます。
①リンゴマークからシステム設定を開く
macOSVentura以降では「システム設定」、それ以前のバージョンでは「システム環境設定」と名前が異なるので確認してください。
②サイドバーでSiriとSpotlightを選ぶ

システム設定を開いたあと、画面左側のサイドバーを下へスクロールすると「SiriとSpotlight」という項目が見つかります。Spotlightの検索結果やSiriの起動設定をまとめて管理できる場所なので、ここをクリックしてください。
アルファベット順なので少しスクロールが必要かもしれませんが、あわてずに項目を探しましょう。
③このMacでSiriを有効にするをオンにする

「Siriと検索」の設定画面で「このMacでSiriを有効にする」スイッチをクリックしてオンにします。スイッチが緑色に変わったら準備完了です。
④声の入力が出たら続けるでマイクを設定する

「声の入力」画面が表示されたら続けるをクリックします。その後、現れたダイアログで許可を押すと、Siriがマイクを使えるようになります。パソコン内蔵のマイクがデフォルトで選ばれるので、そのまま進めて大丈夫です。
外付けマイクをつないでいるときは、同じ手順でそちらの入力もオンに切り替えてください。
⑤メニューバーのSiriアイコンをクリックして動作を確認する
画面上部のメニューバーにあるSiriアイコンを探してクリックします。クリックするとSiriのウィンドウが開き、波形が表示されるので、そのまま話しかけて動作を確認しましょう。
Siriアイコンが表示されない場合は、システム環境設定のアクセシビリティで「メニューバーにSiriを表示」をオンにしましょう。
Siriに隠しコマンドを試すベーシックセット

まずはSiriと軽いおしゃべりを楽しみたいときにぴったりのコマンドを紹介します。どれも短いフレーズで反応してくれるので気軽に試せます。
- ボイパやって:ヒューマンビートボックスを披露してくれます。
- おみくじやって:今日の運勢を占って軽く運試しができます。
- サイコロ振って:1から6までの数字をランダムに教えてくれます。
- ラップして:ファンキーなリリックで盛り上げてくれます。
- 早口言葉いって:ユニークな早口言葉を披露してくれます。
音声認識がうまくいかないときは、システム環境設定のマイク許可やネットワーク接続を確認しましょう。
①メニューバーのSiriをクリックする

画面の右上にある小さな青いアイコンを見つけてクリックしますアイコンの位置はメニューバーの端に近く、迷わず押せます。
②ボイパやってと話しかける

Siriが起動したら画面中央のマイクアイコンがアクティブになるまで待ち、マイクに向かってはっきり「ボイパやって」と伝えます。バックグラウンドで大きな音が流れていると認識しづらいので、静かな場所か音量を下げた状態で試すといいですよ。
マイクのアクセス許可がまだの場合、初回呼びかけ時に「マイクの使用を許可しますか?」と表示されます。そのときは必ず許可をタップしましょう。
③続けておみくじやってと試す
Siriに「おみくじやって」と話しかけて今日の運勢を占ってもらいます。
結果はその場でテキストと一緒に表示されるので、気になった運勢のポイントを覚えておくと後で活用できます。
④反応を楽しんで終わったら閉じるアイコンを押す
MacのSiriが返してくれた面白いリアクションは思い切り楽しんでください。やり取りが終わったら画面右上にある×アイコンをクリックすれば、さっとウィンドウが閉じられます。
隠しコマンドの応用でMacライフをもっと楽しくする

隠しコマンドを知っているだけじゃなく、ちょっと手を加えると毎日のMacライフがもっとワクワクします。
応用テクニック | 活用イメージ |
---|---|
ショートカット連携 | 「ラップして」を自作ショートカットに登録して、ワンタップで友達にサプライズ配信 |
定期リマインダー化 | 「おみくじやって」をAutomatorと組み合わせ、毎朝運勢を自動で読み上げ |
チームゲーム化 | 「しりとりしよう」を画面共有で実行して、リモート会議のアイスブレイクに活用 |
スクリプト自動実行 | cronで「サイコロ振って」を定期実行し、ランダムなタスク割り当てに役立てる |
これらのアイデアを試して、隠しコマンドを日々のちょっとした楽しみに変えてみてください。
自分だけのSiriショートカットを作る

Macに入っているショートカットアプリを使うと、自分だけの音声ワザを作ってSiriに呼びかけるだけで一連の作業をまとめて実行できます。
- 時間短縮がうれしい:一度の呼びかけでフォルダを開いたり音量調整したりまとめて操作できます。
- 自分仕様のトリガー:好きなキーワードやフレーズを設定して、より直感的にSiriへお願いできます。
- アプリ連携もお手のもの:メール送信からリマインダー登録まで、複数アプリを渡り歩く手間がなくなります。
- 日々のルーティンを自動化:毎朝の起動アプリや照明操作など、繰り返し作業を音声だけで完璧に進められます。
ショートカットアプリで新規ショートカットを作りSiriフレーズを設定する

まずはMac標準のショートカットアプリを使って、新しいトリガーを作りましょう。実際に操作しながら進めるとわかりやすいですよ。
画面右上のSpotlightキー(⌘+スペース)を押して「ショートカット」と入力し、Enterキーを押します。
ウィンドウ右上の「+」ボタンをクリックし、表示された欄に好きな名前を入力します。わかりやすい名前にすると後で見つけやすいです。
タイトル横の歯車アイコンをクリックし「Siriフレーズを追加」を選びます。出てきた欄に話しかけたい言葉を入力し、「完了」をクリックしてください。
Siriフレーズは他のショートカットとかぶらないようにすると認識精度が上がります。
自動化スクリプトを呼び出して作業を減らす

自動化スクリプトを呼び出せば、毎回同じコマンドを手入力しなくても声だけで処理を始められます。Automatorやショートカットアプリを使って、Mac上で実行したいAppleScriptやシェルスクリプトを登録しておけば、「Hey Siri、ビルド開始して」といった一言で作業がスタートします。
こうした設定を用意しておくと、コーディング前の環境準備やテストデプロイ、キャッシュのクリアなど、繰り返し行う作業を声だけで済ませられるため手戻りが減ります。手先を止めずに次のタスクへ移れるので、集中力が途切れにくくなるのも嬉しいポイントです。
現場で使うスクリプトほど命名をわかりやすくしておくと便利です。まずはターミナルで正しく動くか確認してからAutomatorに登録するとスムーズに仕上がります。試しにゴミファイル削除やログ出力程度の簡単なものから手順を組んでみると、思わぬ快適さを実感できるでしょう。
AutomatorでAppleScriptを保存してSiriトリガーを付ける

LaunchpadやSpotlightでAutomatorを開き、テンプレート選択画面で「クイックアクション」を選んでください。
左側のライブラリから「AppleScriptを実行」を探し、ワークフロー領域へドラッグしてください。
ワークフロー内のテキストボックスに、実行したいAppleScriptを貼り付けてください。
⌘Sで保存ダイアログを開き、分かりやすい名前(例:「MyScriptSiri」)を入力して保存してください。
「システム設定」→「SiriとSpotlight」→「ショートカット」→「サービス」から作成したクイックアクションを選び、呼び出しフレーズを設定してください。
音声だけで部屋の照明を操作する

声だけで部屋の照明を操作できると、手がふさがっているときや夜中に布団を離れたくないときにとても便利です。HomeKitに対応したライトを用意すれば、MacのSiriに「リビングの電気を消して」や「寝室の明かりを暗くして」と話しかけるだけで瞬時に反応してくれます。
- ハンズフリーで快適:料理中や調理後の手が汚れたままでも操作できるのでストレスが減ります。
- シーン切り替えが楽:リラックスタイム用の柔らかい光や作業用の明るい光など、声で瞬時にモードチェンジできます。
- 消し忘れ防止で省エネ:外出中や寝る前に声だけでオフできるので無駄な電気代を抑えられます。
ホームアプリで照明をアクセサリに追加してSiriフレーズを覚えさせる
DockまたはSpotlightからホームアプリを選んで起動します。
画面右上の「+」をクリックして「アクセサリを追加」を選び、HomeKitコードをカメラで読み取ります。
追加した照明の設定画面でフレーズを入力し、分かりやすい名前に変更します。
照明が最新のHomeKit規格に対応しているか事前に確認しておきましょう。
よくある質問

- Siriが隠しコマンドに反応しないときは?
-
まずはmacOS Sonomaの最新アップデートを適用してみてください。アップデートでSiriの認識精度が改善されることがあります。
それでも反応しない場合は、システム環境設定→「キーボード」→「Siri」を開き、ショートカットキーを一度オフ→再設定すると音声認識がリセットされやすいです。
- 隠しコマンドを日本語以外で使える?
-
Siriは設定で英語や他言語に切り替えられます。システム環境設定→「Siri」→「言語」で好みの言語を選んでから、英語の隠しコマンドを試すと新鮮なやり取りが楽しめます。
プログラマー的な視点では、英語モードにしておくと最新追加のジョークやラップも聞けるので、遊びの幅が広がります。
- 自分で新しい隠しコマンドを作れる?
-
残念ながらSiri本体の隠しコマンドはユーザーが追加できません。ただし、ショートカットアプリを使えばオリジナルの音声トリガーを作れます。
例えば「ボイパやって」をショートカットに登録して好きな音声ファイルを再生する設定にすれば、自作リミックスコマンドができあがります。
- Siriの会話履歴を消す方法は?
-
システム環境設定→「Siri」→「Siriの履歴を消去」を押すとMacに保存された対話データがクリアされます。
実体験から言うと、定期的に消しておくとプライバシー面で安心感が増し、余計なキャッシュも減って動作が軽く感じます。
Siriが反応しないときはどうすればいい?
Siriが声を拾わずに無反応になると心細いですよね。システム環境設定>セキュリティとプライバシー>マイクでMacがマイク入力を許可しているかをまず確認すると、ほとんどの場合すぐに解決します。
それでも直らないときはキーボードショートカットの再登録や、ターミナルで「killall Siri」によるSiriサービスの再起動がおすすめです。システムの軽いもたつきをリセットできるプログラマーならではの小技で、意外と効果が高いですよ。
隠しコマンドはMac以外でも使える?
隠しコマンドの多くは、macOSだけでなく最新のiPhoneやiPad(iOS/iPadOS最新バージョン)でも動かせます。Siriの中身は同じエンジンを共有しているので、「ボイパやって」や「おみくじやって」といった遊び心あふれるリクエストは、スマホでも気軽に試せます。
ただし、返ってくるレスポンスの演出や表示方法には端末ごとの違いがあります。たとえばMacではテキストと一緒にアニメーションも楽しめますが、iPhoneでは音声だけでサクッと返してくれることが多いです。手元の端末でぜひいくつか試して、お気に入りの隠しコマンドを見つけてみてください。
話すのが恥ずかしいときはキーボードでも打てる?
音声でSiriを呼び出すのがちょっと恥ずかしいときはタイプしてSiriを使うといいよ。まずシステム環境設定のアクセシビリティから「タイプしてSiri」をオンにすると、キーボードだけでコマンド入力ができるようになるんだ。図書館や夜中の在宅ワーク中でも静かに隠しコマンドを試したいときにぴったりだよ。コツはいつもの音声コマンドと同じ言葉を打ち込むだけなので、慣れればサクサク使いこなせるはずだよ。
誤動作で勝手に呼び出されるのを止める方法は?
最新のmacOS Venturaでは、システム設定の「Siriとスポットライト」で起動トリガーをオフにできます。ここで音声入力の「Hey Siri」を無効にしたり、キーボードショートカットを解除したりすると、誤動作で勝手に呼び出される心配がなくなり、快適に作業できます。
まとめ

これまで紹介した隠しコマンドをまとめると、Siriにちょっとしたお題を投げかけるだけで思わず笑顔になる返答が返ってきます。
- Siriを呼び出す:画面右上のSiriアイコンか自分で設定したショートカットキーで起動します。
- 隠しコマンドを話しかける:おみくじやって、ボイパやって、ラップしてなど好奇心のままにフレーズを伝えます。
- 応用を楽しむ:しりとりやなぞなぞだけでなく、自分なりの言い回しを試してみると発見が増えます。
日常のちょっとした合間にSiriとの遊びを取り入れるだけで、いつもの作業が軽やかに感じられるはずです。ぜひ次の空き時間に隠しコマンドを試してみてください。